[25日 ロイター] - ロシア南部のダゲスタン共和国で25日、プーチン大統領が21日に出した部分動員令に抗議する人々と警察が衝突し、少なくとも100人が拘束された。独立監視団体OVDインフォが明らかにした。
ウクライナに兵士を増派する部分動員令を受け、ロシア各地で抗議デモが起きている。
とりわけ、カスピ海沿岸に位置しイスラム教徒の多いダゲスタンのような貧しい少数民族地域で反発は強いようだ。
ソーシャルメディアに投稿された動画では、ダゲスタンの首都マハチカラでデモ隊が「戦争反対」と叫びながら警察と対峙する様子や、拘束を試みる警察と抵抗するデモ隊が激しく衝突する場面が映っている。
これらの映像は、ロシアのソーシャルメディアや独立系メディアによって広く共有されたが、ロイターは独自に確認できていない。
ダゲスタンのセルゲイ・メリコフ首長は25日、共和国内での動員に「誤りがあった」とメッセージアプリ「テレグラム」に投稿した。
ロシアでは、ショイグ国防相の説明と異なり、軍務経験のない人や幼い子どものいる親が招集されたという報告が複数なされている。