[ワシントン 4日 ロイター] - 米国防総省高官は4日、ロシアが戦術核兵器を鉄道で移動させている可能性を示唆する報道が出ていることについて、これらを裏付ける情報はないとし、米軍の核態勢の変更につながるような事態は見られていないと述べた。
英紙タイムズは3日、ロシアのプーチン大統領がウクライナとの国境近辺で核実験を行い、核兵器を使用する意志を示そうとしていると、北大西洋条約機構(NATO)が加盟国に伝えたと報道。国防省の核兵器担当部署に関連するとみられる列車が移動したとも報じた。
このほか、伊紙ラ・レプブリカは2日、ロシア海軍の原子力潜水艦「ベルゴロド」の動きに関する情報報告書をNATOが加盟国に配布したとし、原子力核魚雷「ポセイドン」の初となる試験が実施されると懸念されていると報じた。