[17日 ロイター] - ウクライナの首都キーウ(キエフ)中心部のシェフチェンキウスキー地区で17日朝の通勤・通学の時間帯にロシア軍のドローン攻撃による爆発があり、キーウ市長によると、これまでに少なくとも4人の死亡が確認された。ウクライナの他の都市でも攻撃が行われた。
爆発があったのは現地時間午前8時過ぎで、その1時間前にも一連の爆発があり、市当局によると「重要インフラ」が攻撃を受けた。
キーウ市長によると、シェフチェンキウスキー地区にある集合住宅が通称「カミカゼ」ドローンによる攻撃を受け、妊婦とその夫を含む少なくとも4人が死亡した。
シェフチェンキウスキー地区は大学や学生向けの飲食店がある繁華街。ロシアがクリミア橋爆破への報復を指示した先週10日にも複数の爆発があった。
ゼレンスキー大統領は、ロシアが「カミカゼ」ドローンとミサイルで「民間人を恐怖に陥れている」と非難。大統領顧問は、ロシアが17日のキーウ攻撃に使用したドローンはイラン製だったとし、イランに「ウクライナ国民の殺害」の責任があるとの見方を示した。
ウクライナの国営送電網運営会社は、中部および北部のエネルギーインフラが打撃を受けたと発表。ただ、電力系統は制御下にあるとしている。
キーウで見つかったドローンの破片には「ベルゴロドのために」と書かれていた。
ウクライナ国境に接するロシア南西部ベルゴロド州の知事はウクライナ軍から繰り返し砲撃を受けたと非難している。同州の軍演習場では15日、男2人が銃を乱射し、11人が死亡した。
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