[メキシコ市 14日 ロイター] - 国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(RSF)は14日、2022年に世界で最も多くのジャーナリストが死亡した国はメキシコだったとのリポートを発表した。
それによると、今年1月から12月1日の期間に報告されたメキシコでの記者殺害は11件で、世界全体の20%に達した。
RSFは「一般社会や国際組織の働きかけ、地元当局の保護メカニズムが不十分」と指摘した。
このほか言論の自由を擁護する複数の団体がさらに多くのメディア関係者殺害を報告している。
RSFは、世界全体で殺害された記者は57人で前年から18.8%増加したと報告。ウクライナでの戦争が主な要因だが、殺害のほぼ半分はなお米州で発生していると指摘した。
特に、ハイチやニカラグア、ブラジルなどの暴力多発国では、組織犯罪やギャング、汚職の調査取材が最も危険だという。
またリポートは、ブラジルでアマゾンの森林破壊や違法伐採の取材中に3人の記者が殺害された事件にも言及。世界ではメディア従事員49人が行方不明になり、65人が拉致されたと報告した。
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