[ブラジリア 18日 ロイター] - ブラジル最高裁はこのほど、捜査当局が右派ボルソナロ前大統領と妻ミシェリ氏の私的な通話記録や銀行口座の情報を入手するのを許可した。事情に詳しい関係者が18日、ロイターに明らかにした。
ボルソナロ氏は今年1月に起きた同氏の支持者による議会襲撃事件を扇動したなど複数の容疑で捜査を受けている。最高裁の今回の決定で警察の捜査力が高まる。
17日にはハッカーであるコンピュータープログラマーのバルテル・デルガッチ氏が議会で、2022年の大統領選でボルソナロ氏から投票システムへの侵入を依頼されたと証言した。
またボルソナロ氏は大統領在任中に高価な宝飾品を適切な手続きを行わずにブラジルに持ち込ませようとした疑いでも捜査を受けているが、ブラジルの地元誌は17日、同氏の元側近が、外国政府から送られた宝飾品の違法販売に絡む犯罪への関与を自白したと報じた。
ミシェリ・ボルソナロ氏は18日のインスタグラムへの投稿で「こうした政治的迫害が私の家名を汚し、私を降参させることが狙いであることがますますはっきりしてきている」と反論。自分は屈しないと強調した。