Steve Holland Trevor Hunnicutt
[ワシントン 7日 ロイター] - 米国はサウジアラビア、インドなどの国々との間で、中東湾岸と南アジアの両地域を結ぶ交通インフラ整備計画の可能性について話し合いを進めている。協議について知る複数の米政府当局者が明らかにした。
協議にはアラブ首長国連邦(UAE)や欧州も加わっている。具体的な成果がまとまり、9―10日にインドの首都ニューデリーで開く20カ国・地域(G20)首脳会議で発表できるかどうかは微妙だという。
当局者の1人によると話し合いは数カ月前から続いているが、見通しは流動的。
計画は複数の国で港湾と鉄道を整備する大規模なもの。折しもバイデン米大統領は、中国の広域圏経済構想「一帯一路」に対抗するため、G20の発展途上国、特にインド太平洋地域の国々に対して、米国を中国に代わるパートナーとして売り込んでいる。
当局者によると、インフラ整備計画は外交的な意味合い以外に、船舶の航行時間やコスト、軽油の消費を減らし、貿易をよりスピードアップする効果が期待されている。