Yimou Lee Ben Blanchard
[台北 13日 ロイター] - 台湾国防部(国防省)は、13日朝に中国空軍機28機が防空識別圏に侵入したと発表した。
国防部によると、午前6時(日本時間午前7時)ごろから戦闘機「殲10(J10)」を含む中国軍機が台湾防空識別圏の南西に飛来。一部は太平洋上の中国空母「山東」と訓練を行うため、バシー海峡を通過した。
台湾は空軍機を発進、防空システムを作動させ、状況を監視したという。
中国国防省は現時点でコメント要請に応じていない。
台湾国防部が11日に発表したところによると、山東に率いられた中国海軍艦隊が訓練のために西太平洋に入った。
また地域の安全保障計画に詳しい高官は、これとは別に駆逐艦「055型」を含む20隻以上の中国軍艦が13日にバシー海峡と宮古海峡を通って太平洋に入ったとロイターに語った。
中国海軍の作戦行動と空母群による訓練は地域における米国と同盟国による最近の軍事活動に対する「明白な挑戦」だと指摘。
「中国は第1列島線の西側を完全に掌握していることを示したい」と述べ、日本から台湾、フィリピン、ボルネオ島までの中国沿岸海域を囲む一帯に言及した。