[メキシコ市 21日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は21日、11月の米サンフランシスコでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席を断念したと表明した。これに合わせてバイデン米大統領と会談する予定だったが、代わりに同月中にワシントンで会談することを提案した。
定例記者会見で、APEC次期議長国であるペルー現政権との意見相違を欠席理由に挙げ、「ペルーとは関係がないので、サンフランシスコでの首脳会議には出席しない」と述べた。
メキシコとペルーの関係は昨年12月、ロペスオブラドール氏が同じ左派であるカスティジョ前ペルー大統領の罷免を非難するコメントをしたことを受け、ペルー政府が同国に駐在するメキシコ大使の出国を命じたために悪化した。
ロペスオブラドール氏は、11月にバイデン氏と会えなかった場合、別の可能性として来年1月にカナダが主催する北米首脳会議で会うことになると述べた。次回の北米首脳会議の時期についてはまだ公式に発表されていない。