Byron Kaye
[シドニー 27日 ロイター] - 短文投稿サイトのX(旧ツイッター)が選挙に関する誤った情報をユーザーが報告できる機能を無効にしたことが分かった。調査会社リセット.テック・オーストラリアが27日に指摘した。米大統領選などを控え、誤った主張の拡散に改めて懸念が高まりそうだ。
同社によると、この機能は2022年に導入されたが、Xはここ1週間に欧州連合(EU)以外の地域で、ドロップダウンメニューから「政治」のカテゴリーを削除した。暴力やヘイトスピーチの助長などに関する苦情は引き続き世界各国でユーザーによる報告が可能という。
Xのコメントは得られていない。
リセット.テック・オーストラリアのエグゼクティブディレクター、アリス・ドーキンス氏は「世界的に選挙が多数予定される年を前に、米国で現実に政治不安につながったような深刻な偽情報を抑制する姿勢をXが後退させているように見える」と述べた。