[北京 30日 ロイター] - ロシアのショイグ国防相は中国・北京で開催中の安全保障会議「香山フォーラム」で、西側はウクライナ紛争をアジア太平洋地域に拡大しようとしていると述べた。ロシア国営メディアが30日に報じた。
タス通信によると、同氏は北大西洋条約機構(NATO)がアジア太平洋での軍備増強を「仰々しい対話願望」で覆い隠していると発言。NATO諸国が同地域で軍拡競争を進め、自らの軍事的プレゼンスや軍事演習の頻度と規模を拡大していると主張した。
また、米軍がロシアと中国を抑止するため、ミサイル発射に関する日韓との情報交換を利用するだろうと述べた。
一方、ロシアによる包括的核実験禁止条約(CTBT)批准撤回の動きは合意の終わりを意味するものではないとし、ロシアは核兵器使用のハードルを下げないと強調した。