Lisandra Paraguassu
[ブラジリア 1日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は1日、国内の犯罪急増を受け、兵士が連邦政府警察官と協力して一時的に主要港と空港の警備に当たると明らかにした。
サンパウロのサントス港やグアルーリョス空港、リオデジャネイロ州のイタグアイ港、ガレアオ空港が対象となり、2024年5月まで実施する。
リオデジャネイロでは先月、比較的裕福な人が住む地域のビーチで一般人3人が犯罪組織メンバーに殺害される事件が起きるなど、治安が悪化している。
警備を強化する港や空港は、急増する欧州へのコカイン輸出や犯罪組織が使う武器の輸入拠点となっている。
ルラ氏は「リオデジャネイロの(治安)情勢は非常に深刻な状態になっている」と説明し、「連邦政府が組織犯罪に積極的に取り組むことを決定した」と述べた。