John Irish
[パリ 3日 ロイター] - フランスは9日にパレスチナ自治区ガザを巡る国際人道会議を開催し、イスラム組織ハマスに対するイスラエル軍の攻撃で民間人に大きな被害が出ている同地区への人道支援の調整を行う。複数の外交筋が3日、明らかにした。
マクロン大統領も同会議の開催を確認した。外交官によると、会議は首脳、もしくは外相レベルで実施され、エジプト、ヨルダン、湾岸アラブ諸国などの地域の主要国のほか、欧米の主要国や、国際機関なども参加。パレスチナ自治政府も参加するが、イスラエルは招待されない。
会議では、国連の緊急ニーズを巡る評価に基づき緊急支援の対象となる分野を特定し、財源の確保を目指す。また、支援がハマスに流用されないよう説明責任を確保しながら、遮断されている水道や電気の復旧のほか、燃料供給の再開などについても協議する。
このほか、海路でガザに人道支援物資を届けるための「海上回廊」の設置や、負傷者の治療に船舶を利用することなどについても協議する。