[ジュネーブ 15日 ロイター] - 中国の李強首相は15日、スイスの首都ベルン郊外でアムヘルト大統領と会談した。両国は会談後、協力関係深化に関する共同宣言に署名した。
中国のハイレベルの要人がスイスを訪問するのは、習近平国家主席の2017年の訪問以来となる。李首相は15日開幕の世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に出席する。
共同宣言により両国が2013年に署名した自由貿易協定(FTA)の進展に向けた共同検討を行うことが最終決定された。スイス政府は「交渉開始への重要な一歩」と表明した。
FTA改定への取り組みはこれまで、中国の人権問題を巡る懸念が取り沙汰されたことから停滞していた。スイスと中国の外務省は今年、人権問題を含む対話を再開する。
スイス政府の声明によると、李首相とアムヘルト大統領はまた、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとイスラム組織ハマスの紛争についても協議した。