[5日 ロイター] - ウクライナの調査報道機関「bihus.info」は5日、同国の情報機関である保安局(SBU)の支部が記者を違法に監視していたと明らかにした。
bihus.infoは当局者や富豪に関する調査記事を定期的に報道。メッセージアプリ「テレグラム」への投稿で、昨年12月にホテルで行われた企業イベントで同メディアのジャーナリストに対しSBUの部門がスパイ活動を行っていたと指摘した。
SBUは、国益を守る使命の一環として報道の自由の原則を支持しているとする声明を発表。スパイ技術の使用について犯罪捜査が始まったという。
SBU筋は記者団に対し、この疑惑が先月公になった後、SBUの国家独立防衛部門トップが解任されたと語った。
SBUはテレグラム上の声明で、このメディアのメンバーの何人かが麻薬ディーラーの顧客と特定されたと指摘した。
先月、あるグループがオンラインに投稿した動画には12月のイベントでbihus.infoのメンバーが娯楽用ドラッグを使用し、ウクライナでは違法な大麻や合成麻薬MDMAの調達について話している様子が映っていた。
Bihus.infoは動画が本物であることを認め、薬物の使用と従業員の監視の両方を非難した。
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