■業績動向
3. 2017年11月期連結業績の見通し
ファーストブラザーズ (T:3454)の2017年11月期会社業績予想は、売上高18,072百万円(前期比23.7%増)、売上総利益5,689百万円(同8.6%増)、営業利益4,107百万円(同3.6%増)、経常利益3,687百万円(同0.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,396百万円(同4.8%増)。
セグメント別の売上総利益の予想は、投資運用事業23百万円(前期比97.9%減)、投資銀行事業5,666百万円(同36.9%増)とほとんどを投資銀行事業で稼ぐ計画。
投資運用事業では、足元でファンドのAUMが大きく減少している一方、引続きファンドの物件取得には慎重姿勢で臨む方針のため、大幅減益予想となっている。
投資銀行事業では、セイムボート投資額が2016年11月期末にはゼロになっているため、今期はセイムボート投資利益が見込めない。
この減少分を自己勘定投資物件の売却益の増加1,775百万円や賃貸粗利の増加186百万円などでカバーし大幅増益を見込んでいる。
物件の売却額(取得価格ベース)は100億円超を計画していると推測される。
既存物件のバリューアップが引き続き好調であるとみられ、売却粗利益率は2016年11月期と同水準かそれ以上を見込んでいるとみられる。
まだ売買契約を締結している案件は少ないと見られるものの、売却環境は引続き非常に良好なため、計画達成に問題はないだろう。
物件取得は2016年11月期並みを計画しているとしており、自己勘定投資の期末の保有残高はさらに増加する見通し。
販管費の想定は1,581百万円(前期比24.3%増)と大幅増が見込まれている。
先述の貸倒引当金の戻入れの反動があるほか、新たな取組みとして2016年末から地熱発電の事業化に着手しており、関連人員の採用による人件費増や調査など業務委託先への支払手数料・報酬を織り込んでいることなどによる。
経常利益段階では前期比微増にとどまる予想となっているのは、自己勘定投資拡大に伴う借入金の増加による支払利息の増加や、金利スワップ取引に係る評価益の反動による。
法人税率の引下げにより純利益段階ではやや高い伸びを見込んでいる。
自己勘定投資物件の売却や販管費の想定などは保守的とみられ、会社業績予想は上振れる可能性も十分にあるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 堀部 吉胤)
3. 2017年11月期連結業績の見通し
ファーストブラザーズ (T:3454)の2017年11月期会社業績予想は、売上高18,072百万円(前期比23.7%増)、売上総利益5,689百万円(同8.6%増)、営業利益4,107百万円(同3.6%増)、経常利益3,687百万円(同0.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,396百万円(同4.8%増)。
セグメント別の売上総利益の予想は、投資運用事業23百万円(前期比97.9%減)、投資銀行事業5,666百万円(同36.9%増)とほとんどを投資銀行事業で稼ぐ計画。
投資運用事業では、足元でファンドのAUMが大きく減少している一方、引続きファンドの物件取得には慎重姿勢で臨む方針のため、大幅減益予想となっている。
投資銀行事業では、セイムボート投資額が2016年11月期末にはゼロになっているため、今期はセイムボート投資利益が見込めない。
この減少分を自己勘定投資物件の売却益の増加1,775百万円や賃貸粗利の増加186百万円などでカバーし大幅増益を見込んでいる。
物件の売却額(取得価格ベース)は100億円超を計画していると推測される。
既存物件のバリューアップが引き続き好調であるとみられ、売却粗利益率は2016年11月期と同水準かそれ以上を見込んでいるとみられる。
まだ売買契約を締結している案件は少ないと見られるものの、売却環境は引続き非常に良好なため、計画達成に問題はないだろう。
物件取得は2016年11月期並みを計画しているとしており、自己勘定投資の期末の保有残高はさらに増加する見通し。
販管費の想定は1,581百万円(前期比24.3%増)と大幅増が見込まれている。
先述の貸倒引当金の戻入れの反動があるほか、新たな取組みとして2016年末から地熱発電の事業化に着手しており、関連人員の採用による人件費増や調査など業務委託先への支払手数料・報酬を織り込んでいることなどによる。
経常利益段階では前期比微増にとどまる予想となっているのは、自己勘定投資拡大に伴う借入金の増加による支払利息の増加や、金利スワップ取引に係る評価益の反動による。
法人税率の引下げにより純利益段階ではやや高い伸びを見込んでいる。
自己勘定投資物件の売却や販管費の想定などは保守的とみられ、会社業績予想は上振れる可能性も十分にあるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 堀部 吉胤)