[北京 19日 ロイター] - 上海市第一中級人民法院は19日、中国出身でカナダ国籍の富豪、肖建華氏に禁錮13年の刑を言い渡したことを明らかにした。
同氏が経営する複合企業トゥモロー・ホールディングスにも550億3000万元(81億ドル)の罰金支払いを命じた。
公的預金の不正な受け取り、信託財産を巡る背任、資金の不正利用・贈賄の罪で訴追された。
肖氏には650万元の罰金支払いが命じられた。
第一中級人民法院は、同氏とトゥモロー・ホールディングスが2001─21年にかけて、政府当局者に総額6億8000万元以上の株式、不動産、現金などを渡した上、金融上の監督を回避し、不正な利益を追求したとしている。
肖氏は中国生まれで、共産党幹部とつながりがあることで知られている。複合企業に対する政府主導の取り締まりで調査対象になり、17年以降、公の場に姿を見せていない。
トゥモロー・ホールディングスの9つの関連組織は、20年7月に金融複合企業のリスク管理の一環で規制当局に接収された。