Susanna Twidale
[ロンドン 29日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は29日に発表した報告書で、気候変動目標を達成するために各国はエネルギー効率の改善ペースを2倍にする必要があると指摘した。
昨年の記録的なエネルギーコストの高騰により対策が進んだが、エネルギー効率の改善ペースは鈍化しているとの見方を示した。
IEAのビロル事務局長は産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑えられるかどうかは、世界のエネルギーシステムをより効率的なものにできるかによるとの認識を示した。
「エネルギー安全保障を支えながら1.5度の目標達成を目指すなら、この10年でエネルギー効率を2倍にすることが重要だ」と訴えた。
IEAによると、今年のエネルギー効率は投資が寄与し昨年から1.3%向上したが、2022年の2%からは鈍化した。気候変動目標を達成するにはエネルギー効率を年間4%向上させる必要があるとした。