日経平均は反落。
189.28円安の16452.95円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えている。
3日の米雇用統計の結果を受けて円相場は1ドル106円台に突入し、シカゴ日経225先物清算値は16330円と、大阪比で300円超の下落。
これにさや寄せする格好から、日経平均は大幅に反落して始まった。
ただし、週明けの米国市場ではイエレンFRB議長の講演が予定されており、これを見極めたいとする模様眺めムードから売り一巡後は下げ幅を縮めて推移している。
セクターでは鉄鋼、食料品、水産農林が小幅に上昇。
一方で、証券、保険、鉱業、その他金融、不動産、銀行などの弱さが目立つ。
日経平均は売り一巡後は下げ幅を縮めており、落ち着いた値動きをみせている。
円相場は1ドル107円台とやや円安に振れて推移している。
米利上げ先延ばしに対して、来週の日銀の金融政策決定会合での追加緩和への思惑が高まっている状況であり、売り込みづらくなっているようだ。
もっとも、オーバーナイトのポジションは取りづらい需給状況であり、大引けにかけてはポジション調整的な流れが強まる可能性はありそうだ。
また、東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1500を超えている。
規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの下落であり、後場も模様眺めムードが強そうだ。
(村瀬 智一)