[ハノイ 23日 ロイター] - ベトナム産業貿易省は、今年の輸出が9.46%増加して3680億ドルになるとの予想を示した。主要な貿易相手国の市場が経済的逆風にさらされているが、新たな貿易協定で製造業部門が恩恵を受ける見通しという。
ベトナムはここ数年、欧州連合(EU)との貿易協定や「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」など、十数件の自由貿易協定(FTA)に調印している。
1─7月の輸出は前年同期比16.6%増の2173億4000万ドル、輸入は同14.0%増の2162億6000万ドルだった。
産業貿易省は22日夜に声明を発表し、「企業が輸出拡大に向けた自由貿易協定の恩恵を受けている。ベトナム製品への需要は下半期にさらに増えると予想される」と指摘した。
ただ、米国やEUなど多くの主要市場における高インフレで輸出先の消費支出が圧迫され、ベトナム製品需要に打撃が生じると警告した。