目次
●米国株:リスクオン相場も期待先行だけに注意も必要
●原油:往って来い相場
●金:金融市場は期待と不安が入り混じり、金にも資金流入
●白金:東京は上に抜けつつある
●トピックス:相場に臨む姿勢
米国株:リスクオン相場も期待先行だけに注意も必要
注目の日米首脳会談は波乱なく通過し、今週の相場は落ち着いてスタートしました。
先週、トランプ大統領が2~3週間のうちに劇的な税制改革を発表すると言及したことで、米国株市場ではダウやS&Pが高値を更新しました。
リスク資産にお金が流れている状況です。
ただし、共和党の中でも税制について市場が期待するほどの内容でまとまるのか疑問で、今月末の予算教書演説や議会演説を前に、期待を先食いしている状況であることを頭にいれておきましょう。
原油:往って来い相場
東京はもみ合いを下に抜けましたが、戻りを見せて結局往って来いの相場になっています。
ファンドの買い玉は積み上がったままで警戒が続きますが、株が崩れず原油相場も崩れないですね。
IEAの発表では、OPECの減産が90%の遵守率と過去最高の遵守率で、下支えに本気であると分かります。
原油が崩れないことは、他の商品相場にもサポート要因になると思います。
金:金融市場は期待と不安が入り混じり、金にも資金流入
昨年のコアレンジである4200-4500円のボックスの上限に近づいてきています。
金融市場はリスク選好になっていますが、一方で金にも資金が流入しています。
これは、現在の金融市場は期待と不安が入り混じる相場になっているためと考えられます。
ただし、RSIでは70ポイントにタッチしており、一旦利食いを入れてもよいところだと思います。
白金:東京は上に抜けつつある
NY白金は1000ドル割れ、東京は3600円前半で下ヒゲをつけて戻しており、底堅い動きが見られます。
私の印象としては、しばらく低迷していた商品市場が明らかに水準訂正をしており、その流れの中にあって白金は、まだまだ安いと考えています。
トピックス:相場に臨む姿勢
当たっている時こそ、資金管理は重要です。
林輝太郎著「商品相場必勝ノート」より
当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
当コラムの筆者、後藤道義のセミナーも定期開催中。
本コラムは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的として提供するものではありません。本コラムの情報は、正確を期しておりますが、その内容等を保証するものではありません。また、本コラムに記載された意見や展望などは、個人的な見解に基づく情報であり、本コラムにより被った損害についても、当社は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。お取引の最終判断はお客様ご自身でなさるようお願い致します。
※商品先物取引及び金融商品の証拠金取引は、価格変動等の理由により差損が生じる場合があり、元本や収益が保証されるものではありません。また、取引金額はお客様が預託すべき証拠金の額に比して大きいため、相場の状況によっては差し入れた証拠金を超える損失が生じる可能性もございます。お取引に際しては、契約締結前交付書面、約諾書・約款ならびにお客様向け資料の内容を十分ご理解の上お取引ください。