
この記事は7月12日6:11に投稿されたものです。
ロシアとサウジアラビアの増産決定にも関わらず、原油市場は労働者のストライキや供給不足などの悪材料により、原油価格は上昇し続けている。
ドナルド・トランプ大統領が価格引き下げのため増産を求めているが、これに反して原油価格は上がり続けている。価格を押し上げている7ヶ国で起こっている出来事は以下の通りだ。
ノルウェーの北海油田・ガス田の労働者は賃金契約を拒否し、ストライキが予定されている。これを受け、英・オランダ系石油大手ロイヤルダッチ・シェル(NYSE:RDSa)は北海のクナル油田・ガス田の操業停止を発表した。
政治的な分断状態が続くリビヤでは、原油生産が危ぶまれている。前回の最大日量128万バレルから、現在は日量52万7000バレルまで減少している。リビア国営石油会社(NOC)のムスタファ・サナラ会長は、この状態が続けば日を追うごとに原油生産は減少すると言及した。
Total (NYSE:TOT)の子会社の石油プラントの労働者は、7月9日より15日間のストライキを決行した。Totalはガボンで日量5万4000バレル生産している。
サンコア・エナジーはシンクルード・オイルサンド(油砂)施設が9月まで完全操業を再開しないことを発表した。7月中旬には日量15万バレルまで回復し、8月にはさらに10万バレルの回復が見込まれていたが、この回復見通しは9月中旬までないだろう。
S&Pグローバル・プラッツによると、イランのクルード原油の生産は6月、日量380万バレルまで落ち込んだ 。11月に発動する米国のイラン産原油輸出停止の制裁の背景の中、インドは現在、イランからの輸入を減らしている。インドは中国に続く、世界第2位のイラン原油輸入国である。
米国では安定して日量109万バレルが生産されている。しかし、パイプラインのキャパシティ不足が、2018年の生産成長見込みに歯止めをかけると予想される。
S&Pグローバル・プラッツによると、ベネズエラでの6月の原油生産はさらに6000バレル減少し、130万バレルとなった。ベネズエラは、中国国有銀行からオリノコベルトの重質油の開発のための融資を受けることが決定している。しかし、その地域での生産増加が見込まれていても、ベネズエラや他の原油生産国の減少をカバーできるほどではない。
6月下旬、トランプ大統領は価格の引き下げのため原油の生産増加を求め、ロシアとサウジアラビアは原油の生産を増加させてきた。しかし、上記にあげた各国の状況によりその増産は相殺されている。これらが原油価格が下がらない原因だ。
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