来月の利上げが予想されるFOMCを控え、長期債の投資家によって売りポジションが積みあがっている。
金曜日、ダブルライン・キャピタル社(DoubleLine capital)の創業者であるJeffrey Gundlach氏は次のようにツイートした。
今週10年債、30年債のショートポジションが急増し、どちらも歴史的に最大級に積みあがっている。大きな下落が起こる可能性がある。
米証券取引委員会(SEC)のインベスターブルティンは、なぜ価格と利回りはネガティブに調整されているのかを詳しく説明している。手短に言えば、国債の価格が下落すればするほど、価格と金利上乗せ価格の差が広がる。つまり金利が増加する。
投資家たちは、世界的な混乱によって連邦準備銀行による利上げが阻止されるとは考えていないため、買い手にとって魅力的にするために、国債の価格は金利をあげるために十分に安くする必要がある。しかし、Gundlach氏は、投資家が不当に下げ目線であると考えている。
10年債のチャートにどのようなテクニカルシグナルがでているだろうか?
まず最初に注目するべきところは、8月の利回りは、5月の3.00のピークを上抜けするための上昇トレンド再開を失敗している点である。失敗により、これはヘッド&ショルダーのヘッドになる可能性がある。また、もし利回りがネックラインを下回ることがあっても、それでもまだ2016年の7月以来の長期的な上昇トレンドラインの上に位置する。この下落は、上昇トレンドの中の短期的な調整の可能性もある。
高値圏に位置しているが、後退をしている現在の利回りを整理するために、私たちはMACDとRSIを確認する必要がある。MACDは異なる移動平均線を使い、RSIは直前の値動きの強さを使い現在価格の判断ができる。この両方のインジケーターは現在、売りシグナルを発している。
3月に、MACDの短い移動平均線は長い移動平均線を下抜けしている。そして続く5月には利回りは下落している。RSIは5月のピークと7月の間に下落し、売りシグナルであった。
最近の価格に対し、MACDでは長い移動平均線に比べ、短い移動平均線はだんだん弱くなってきている。さらに、RSIのモーメンタムの利回りの見通しはさらに下落することを示唆している。
ここで浮かびあがる疑問は、この下落は上昇トレンドラインを下回るかどうかということである。この現在の角度を参照すると、上昇トレンドラインとは2.82あたりで交わるだろう。そして最初のトレンド転換のサインが現れるポイントは、前回のピークが作るレジスタンスがサポートラインになった水準である2.64が破られる時であろう。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、トレンドが確定するまで待つべきだろう。5月のピークを抜けてロングエントリーする場合も、9月の安値を下抜けしてショートエントリーするいずれの場合もだ。
一般トレーダーは、上昇トレンドラインをブレイクまで待ち、ショート目線で見極める。
積極的なトレーダーは、上昇トレンドラインを下抜けしたらショートエントリー。