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2019年に米ドルは下落するのだろうか?

執筆: キャシー リアン外国為替2018年12月27日 19:07
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2019年に米ドルは下落するのだろうか?
執筆: キャシー リアン   |  2018年12月27日 19:07
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マクロ面

2018年はドルにとって驚異的な年だった。ドルインデックスは5%近く上昇し、2月の安値から9%以上上昇した。新興国通貨はドル高によって最も打撃を受けたが、主要通貨も下落しており、オーストラリアドルはその価値の9.5%を失っている。そして現在、ドルにとって良い時代は終わったといっていいだろう。過去2ヶ月の間にドルは上昇の勢いを失い、主要通貨すべてに対して下落した。潮目は変わったのだ。 2019年の大きな問題はドルが2018年の上昇分のすべてを吐き出し下落するかどうかだ。そうなるには大きな取引材料が必要だが、USD / JPYのようなペアは今年下落し、多くの通貨は2018年初頭の水準からそれほど離れていない価格となっている。いずれにせよ、アメリカ史上最長の景気の拡大が終わり、2019年は米国経済と米ドルにとって課題の多い年になるだろう。

悪いニュースは、2019年の成長を阻害する要因がいくつかあることだ。 ボラティリティの上昇、株価の下落、借入コストの上昇、信用収縮、住宅市場の減速、企業収益の成長の鈍化などである。昨今現れ始めているこれらの傾向は、来年の経済成長を鈍化させ続けるだろう。特に株価低迷時の借入コストの上昇は、企業の債務返済にかかるコストを増加させるため、深刻な問題だ。その結果、企業が雇用と投資を削減する可能性があり、社会的に大きな問題となるからだ。関税によって中国の消費も低下しており、これが米国企業への圧力を高めている。2019年は米国にとって経済的にも政治的にも課題に満ちた1年となる。 減税効果の鈍化や景気の悪化、株価の下落、金利の上昇、ねじれ議会はトランプ大統領の政策の自由度を低下させるだろう。

このどれもが米ドルにとってよくない。米国の経済成長が世界の景気拡大をリードしたため、 ドルは2018年に大きく上昇した。しかし、2019年には、米国の減速が世界の経済成長を妨げる可能性がある。 USD / JPYは105円まで下げる可能性があり、もっとも下落する可能性がある通貨といえる。

ミクロ面

良いニュースもある。議会が法案を通さない可能性もあるとはいえ、トランプ大統領が中国との貿易協定、インフラ改革、中間層への減税のような市場が喜ぶ政策の実施をする可能性がある。米国経済は強い水準からは減速している。 しかし、失業率は48年ぶりの最低水準にあり、賃金は2009年以来最速のペースで上昇している。インフレ率はターゲット内にあり、ガソリン価格は低く、これらすべてがホリデーシーズンの強い支出につながる。 マスターカード(NYSE: MA)によると、年間の最大消費期間である11月1日から12月24日の間の小売売上高は5.1%増加し、6年間で最も上昇した。これは、株価の下落が消費者の購入に影響を及ぼさなかったことを示しており、過去1年間の経済の変化がわかる下の表によると、住宅市場は厳しかった上半期の後は安定している。

それを念頭に置くと、金利の上昇は株価の下落と、企業の経費削減を招き、それが賃金や消費の減速につながるため、来年は今年と同じペースで成長できるとは思えない。 2019年には、金融引き締めと景気刺激策の効果の減少により、経済成長が大きく鈍化し、それが米国の資産やドルの魅力を減らすだけでなく、米ドルからさらなる資金の分散化を促すかもしれない。

米ドルと経済指標
米ドルと経済指標

政策金利

2019年の連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策はドルにも、問題を引き起こす可能性がある。昨年はFRBが利上げをする主要な中央銀行だったが、他の国々もより積極的に金融政策を正常化する方向に向かっている。2018年の初めに、FRBは金利を4度引き上げると考えていた。来年は、12月に予想が引き下げられた後、2〜3回の利上げとなっている。現在、FRBは来年前半にはまだ金利をあげるつもりだろう。それはドルを支えるかもしれないが、FRBが利上げを減らすことを明らかにすれば逆にドルは低迷することになる。前回のFOMCで、パウエルFRB議長は、将来の金利は事前に決めているわけではなく、経済指標の状況によって決定すると述べた。これは、経済が減速し続けると、FRBが利上げを遅らせることを示している。もし景気が安定して上向きに転じ始めるのであれば、FRBはより速く利上げに動く傾向がある。とはいえFRBは利上げに積極的というより保守的になるだろう。 FRBの見通しと市場の予想との乖離にはチャンスがある。2019年初頭のFF金利先物の価格は利上げなしを予想している。ドルは下落し始めたばかりであり、これは市場が利上げなしを織り込んでいないことを意味する。経済指標やFRB議長の発言によって、投資家に利上げがあると信じる理由を与えるまでは、ドルは下押し圧力を受け続けるだろう(ただし、理由ができれば逆になる可能性もある)。

我々はFRBが来年前半に金利を引き上げるであろうと信じている。だからFRBが利上げを協議するにつれ、最初の数ヶ月のドルの弱さは回復する可能性があると思っている。ただし、他の中央銀行が金融引き締めサイクルを加速させる場合は、さらに下落すると予想する。

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shi yu
faojad 2018年12月31日 18:56
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指標が悪いしアメリカの景気が後退した、最盛期が終わった、なんてなんの真実もないと思います。今年のドルには一年通じとにかく保ちあいで小動き、ニュースにも大きな材料が常に不足という印象でした。
 
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