トランプ米大統領が華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)による米製品調達を事実上禁止したことを受け米国債買いが先行している。一方、安全資産としての日本円、スイスフラン、金は反落している。
トーマス・バーキン米リッチモンド連銀総裁による、企業心理を懸念しつつも金利は据え置きたいという声明の影響もあるだろう。
投資家らは、これらの要因を元に今年遅くに利下げが行われると予測している。また、これにより債券需要が高まると見られる。
15日の10年債利回りは3.4ベーシスポイント低下の2.357となった。これは2017年12月以来の低水準である。
利回りが下がり続ければ、米国債保持者にとっては利幅が上がり続けることになる。
上のチャートのiパス米国債10年ベアETN (NASDAQ:DTYS)は、米国債と逆連動であり、利回りと連動しているETNである。
このETNは13日に、ヘッド&ショルダーの4月3日の安値を水準とするネックラインを割って下落している。
MACDが0ラインを下回るとともに、青の短期MAが赤の長期MAを下回っており、弱気転換を示している。
RSIも、モメンタムがヘッド&ショルダーのネックラインを下抜けしており、価格の下落勢いを示している。
また、3月27日の下髭にも留意するべきだろう。
現在は16.05ドルより上の水準がサポートラインとなってトンカチ(陰線)を形成している。
ネックラインの明確な下抜け後はあや戻しが考えられ、このタイミングでショートを狙えるだろう。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、3月3日に付いた16.05ドルの安値を下回った後、ネックライン近くまで戻すことを確認。そして、大陰線でショートエントリーしよう。
一般のトレーダーは、慎重なトレーダー同様16.05まで下落した後、より良いエントリーのためにあや戻しを待つのが良いだろう。また、必ずしもネックラインをテストするかどうかを確認する必要はない。
積極的なトレーダーは、可能な限り早目にショートポジションでエントリーするのが良いだろう。
トレード例
- エントリー:17.00ドル
- 損切り:17.50ドル
- 損切り幅:0.50ドル
- 目標価格:15.50ドル
- 利確幅:1.50ドル
- リスクワードレシオ:1:3