先週金曜日に発表された 米雇用統計は、 予想を上回りサプライズとなった。その後の米株式市場は反落となり、為替市場ではドル高に振れ、 ユーロドルの上昇も終わろうとしている。
米労働省によって発表された米雇用統計では、平均市場予想の16万に対して、先月22万4000人の雇用が創出された。 失業率はやや上昇し3.7%となったが、過去50年間でまだもっとも低い水準にある。また、平均時給の伸びは予想3.2%から僅かに下回り、前年同期比で3.1%となった。
雇用統計で比較的堅調な米国経済が示され、FRBによる利下げ観測を弱める要因となった。これらの要因によりドル高ユーロ安となっている。
上図のようにユーロドルは、5月ぶりに上昇チャネルラインの下限まで下落している。
7月8日に発表されたドイツ 鉱工業生産は予想を下回る結果となった。この結果は、 ユーロドルに対してさらなる売り圧力がかかることになるだろう。
先週金曜日の雇用統計後に、RSIはダブルトップのネックラインを割り(上図:下段の黒い水平線)、価格も下落が進むことが差し示されている。ユーロドルは上昇チャネルに戻ることができない限り、ユーロドルは6月からの短期ダウントレンドが進むだろう。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、200日移動平均線を超えて、6月の高値である1.1414を超えたらロングを検討してもいいだろう。または上昇チャネルに戻らず、5月の安値である1.1000を下回りショートエントリーしても良い。
一般トレーダーは、上昇チャネルに戻ることによってロング、もしくは6月中旬の安値を下回りショート。
積極的なトレーダーは、上昇チャネルラインの下限や50日移動平均線を下回ったらショート。または、上昇チャネルラインに戻り、50日移動平均線を超えたらロング。
ショートトレード例
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エントリー: 1.1235
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損切り: 1.1250
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損切幅: 15 pips
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目標価格: 1.1190 – 6月の安値より上
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利確幅: 45 pips
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リスクリワードレシオ: 1:3