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リフレ・トレードの復活によって妙味が増すETF2選

発行済 2021-12-14 20:39
更新済 2020-09-02 15:05

金融市場では「リフレ・トレード」が注目されており、2021年はやんわりながらこのような取引が意識されていた。リフレ政策は景気減速の後にしばしばみられるものだ。「中央銀行による金融緩和のほか、デフレを防ぎ、経済を浮上させるために行わるそのほかの財政刺激策や政府支出の増大」などが挙げられるとエコノミストは説明する。

景気刺激のために実施される雇用創出政策やインフラへの投資のほか、金融緩和などFRBが行う特定の金融政策も米国経済の回復のための政策だ。2020年のコロナ禍以降、多くの国が景気低迷から脱し、再び浮上するために類似した政策を実施している。

景気サイクルが底を打つとインフレが発生することになるが、その途中で下がっていた物価がインフレにならない程度に上昇するリフレと呼ばれる状態になる。このような局面では雇用の回復および賃金の上昇もみられる。したがって、リフレ・トレードとは、経済が回復を始め、「正常化」していく過程で、特定の市場セグメントが他よりも高パフォーマンスになると考えて取引を行うことを指す。

今後数週間、どのセクターや株がこのリフレ・トレードの恩恵を受けるかについて、金融市場からは活発な議論が聞こえてくる。バリュー株やコモディティ、鉱物、金融、不動産、インフラなどが今後良好なパフォーマンスをするだろうと期待されている、

プライベート・エクイティ大手KKR & Coは、「価格決定力の弱い株を売り、決定力の強い株を買うのが良いだろう。(中略)インフラ、不動産、資産を担保とした金融事業などを強気にみている。グローバルの株式市場においては、欧州、日本、米国の中小型株、新興国市場が強いだろう」と発言している。

またKKRは「すでに割高感のある人気銘柄を避けるべきだ。(中略)これらの人気グロース株のパフォーマンスはそこまで良くない」と警戒している、

もちろん、このような予想に対してすべての市場参加者が賛同することはないだろう。考えが違うからこそ、変動性のある市場がみられるのだ。

この記事では、KKRの見通しをもとに、2022年に堅固なリターンが期待できるETFを2つ紹介する。

1. Invesco S&P MidCap 400 Pure Value ETF

  • 現在の価格:93.60ドル

  • 52週間のレンジ:30.13ドル~99.71ドル

  • 配当利回り:1.23%

  • 運用報酬:年率0.35%

Invesco S&P MidCap 400® Pure Value ETF (NYSE:RFV)はS&P Midcap 400 Indexを構成する米国の中型株に投資を行う。ファンド・マネージャーは株価純資産倍率や株価収益率、株価売上高倍率などに注目している。

RFV Weekly Chart.

当ETFは100銘柄で構成されており、2006年3月に設定された。サブセクターには金融(36.12%)、一般消費財(19.62%)、情報技術(10.40%)、産業(9.95%)などによって構成されている。上位10銘柄は全体の20%程を占めており、運用資産残高は152.7百万ドルだ。

保険会社のUnum Group (NYSE:UNM); 学生ローンを手掛ける、Navient (NASDAQ:NAVI)、自動車小売AutoNation (NYSE:AN)、鉄や金属製品の製造および再利用事業を行っている Commercial Metals (NYSE:CMC)、原油精製を手掛けるHollyFrontier (NYSE:HFC)などが主な組み入れ企業として挙げられる。

当ETFの年初来リターンは30%に迫るものであり、11月上旬には最高値を更新した。価格上昇がみられているものの、予想株価収益率および予想株価純資産倍率はそれぞれ10.30倍と1.29倍だ。足元の水準で押し目買いをするのも良いかもしれない。長期投資家にとっては当ETFの配当利回りも魅力の一つだ。

2. Vanguard Value Index Fund ETF Shares

  • 現在の価格:143.78ドル

  • 52週間のレンジ:116.08ドル~145.80ドル

  • 配当利回り:2.11%

  • 運用報酬:年率0.04%

2004年1月に設定されたVanguard Value Index Fund ETF Shares (NYSE:VTV)は米国大型バリュー株に投資を行う。運用資産残高は1344億ドルにのぼる。

VTV Weekly Chart.

当ETFは347銘柄で構成されており、CRSP US Large Cap Value Indexに連動した値動きになるよう設計されている。セクター配分は金融が22.50%で最大の組入セクターであり、ヘルスケア(18.40%)、産業(14.20%)、生活必需品(9.70%)と続く。組入上位10銘柄は全体の約20%を構成している。

ウォーレン・バフェットのBerkshire Hathaway (NYSE:BRKa) (NYSE:BRKb))、金融大手JPMorgan Chase (NYSE:JPM)およびBank of America (NYSE:BAC)、マネジドケア最大手であるUnitedHealth Group (NYSE:UNH)製薬および医療品メーカーJohnson & Johnson (NYSE:JNJ)、エネルギー大手Exxon Mobil (NYSE:XOM)などが主な組み入れ企業として挙げられる。

当ETFの年初来リターンは21.4%であり、11月半ばには最高値を更新した。株価収益率および株価純資産倍率はそれぞれ17.3倍と2.7倍だ。140ドル以下で買えれば魅力的な水準と言えよう。

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