もしあなたが、魅力的な利回りへの長期的な投資機会を求めて、投資用資金を寝かせているのであれば、Apple (NASDAQ:AAPL)を今一度みてみると良いかもしれない。
今年の市場低迷の中、同社は10.2%下落し、FAANGグループの他のハイテク超大型株に比べはるかに低い下落率となっている。月曜日2株価は159.30ドルで取引を終えた。
時価総額で世界最大のアップルは、危機の際に優れたディフェンシブな推移が期待できる多くの特徴を有している。2000億ドル以上の手元資金を持つ同社は、自社株買いプログラムを増やすことができる優位な立場にあり、これは長期的にバリエーションをさらに後押しすることになる。さらに、アップルの前回の決算発表で示した前向きな見通しは、現在の高いインフレ環境下でのアップルのリジェリエンシーを示している。
このテクノロジー株の売りがいつまで続くかは誰にもわからない。しかし、現在の弱気相場が長引いたとしても、アップル株はアウトパフォームすると信じるに足る根拠がある。
安全性の高い投資先としての魅力
多くの投資家は、アップルは単に高成長のテクノロジー企業であり、問題が起きたときには手を出すべきではないと考えている。アップルは消費財メーカーであり、テクノロジー銘柄が低迷する中、避難所を提供していると考えることはできないだろうか。
アップルは、パソコン、タブレット端末、象徴となっているスマートフォンなど、18億台のデバイスを顧客の手元に届けており、広い優位性を有し、経済的ショックを乗り越えて安定した成長を生み出す財務力を備えている。多くのハイテク企業が影響を受けた半導体不足が続く中、iPhone 13、Apple Watch Series 7、最新版Macなど、新製品を次々と打ち出す恩恵を受けながら、この危機を同社は乗り越えてきたのである。
世界で最も成功したバリュー投資家であるウォーレン・バフェットが2016年から同社の株式を保有し、ポートフォリオの最大保有銘柄としているのは、このアップルのエコシステムが顧客を引きつける力の大きさの強さに起因する。
バフェット氏の投資会社であるバークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRKb)は、2018年半ばまでにAppleの株式を5%以上投資し、評価額は360億ドルに達した。その株式の現在の時価総額は1400億ドル以上となっている。
積極的な株主還元
アップルの株価が過去10年間に達成した見事な上昇は、アップルの株主還元プログラムの威力を反映している。同社はS&P500の中で、圧倒的に自社株買いを行っている。昨年9月に終了した2021年度に、855億ドル規模の自社株買いを行い、145億ドルを配当として拠出した。
強固な株主還元プログラム、安定した売上成長、そして多額の現金保有により、アップルは最も支持される超大型株の1つとなっている。Investing.comが44人のアナリストに行った調査では、37人がアップルを「アウトパフォーム」と評価し、12ヶ月の目標株価は約21%の上昇余地を示唆している。
出所:Investing.com
またアナリストは、同社の高い成長性を指摘する。これには、自律走行車への参入の可能性や、拡張現実やバーチャル・リアリティ製品によるメタバースへの進出が計画されていることなどが含まれる。
結論
この弱気相場の時期にアップル株を購入することは、長期的にポジションを維持するつもりなら良い戦略といえるかもしれない。アップルの広大な消費者アピ ール、強固な自社株買い計画、そして将来の成長機会 は、この弱気な時期が終わった後、アップル株が急回復 する要因の一つといえるだろう。