50%の上昇余地の可能性を秘めた3つの低配当バリュー株

株式市場が乱高下する中、投資家は割安な企業に投資し始めたため、ここ数ヶ月、バリュー株は市場の中で最も良好なパフォーマンスを出している。

そこで、Investing Pro+の株式スクリーナーを使って、米国の株式市場に上場している7,500以上の銘柄から、魅力的なバリュエーションを有し、安定的に配当を出している企業にウォッチリストを絞り込んだ。

このリストでは、時価総額が50億ドル以上、株価収益率（PER）が0〜20倍、配当利回りが2%以上の銘柄に焦点を当て、売上総利益率と EBIDTA の成長率がともに 20%以上の企業を探した。そして、InvestingProが算出する最適株価が現在の株価水準から20%以上、アナリストの目標株価が同じく現在の株価水準よりも10%以上高いような銘柄をウォッチリストに入るように条件を設定した。

出所：InvestingPro

さらに深く掘り下げ、InvestingProのモデルに基づき、今後数ヶ月間に最も高いリターンが期待できる3つの銘柄を紹介する。

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1. ZIM Integrated Shipping Services

• 株価収益率（PER)：1.7倍

• 配当利回り：77.2%

• 時価総額：74億ドル

• Pro+による最適価格までの上昇余地：+48.3%

ZIM Integrated Shipping Services (NYSE:ZIM)は、通称ZIMと呼ばれる国際貨物海運会社である。コンテナ船110隻、車両輸送船8隻の計118隻の船隊を保有・運航しており、世界トップ20に入る輸送業者だ。

イスラエルに本拠を置く同社は、2021年1月に1株当たり15ドルでニューヨーク証券取引所に上場し、世界的なサプライ・チェーン問題が続く中、運賃の高騰と良好な需要環境という強力な組み合わせの恩恵を受けている。

ZIMの株価は火曜日に61.86ドルで引けた。現在の株価水準では、過去12カ月間で約134%上昇した同社の時価総額は74億ドルとなっている。

出所：Investing.com

ZIMのPro+ 財務健全性スコアは5/5と満点を獲得しており、評価も非常に魅力的であるため、現在のインフレ環境下で保有すべき銘柄としてふさわしいかもしれない。

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この海運大手のPERはわずか1.7倍で、InvestingProによれば、セクターの中央値11.0より82%も割安である。さらに64%近い売上総利益率と700%を超える前年比EBIDTA成長率を誇り、いくつかの収益性指標でセクターをリードしている。

さらにPro+は、収益とキャッシュ・フローの強い伸び、低位なEBIDTA評価マルチプルなど、同社が現在直面している数々の追い風を浮き彫りにしている。

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それを考慮すると、ZIMはポートフォリオに加えるべき強力な候補であり、特にその堅実な業績見通しと非常に高い配当利回りを考慮するとなおさらである。実際、InvestingProのモデルによると、ZIM株は今後12ヶ月で約48%上昇し、一株あたり91.72ドルの最適価格まで値上がりすることが期待できるかもしれない。

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またアナリストは、海運市場のファンダメンタルズが堅調であるとして、世界のコンテナ船について楽観的な見方をしている。ZIM株のアナリストの平均目標株価は約90ドルで、今後12カ月間に現在の水準から約45％上昇すると予想している。

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2. Macy’s

• 株価収益率（PER）：5.3倍

• 配当利回り：2.66%

• 時価総額：70億ドル

• Pro+による最適価格までの上昇余地：+54.3%

Macy’s (NYSE:M)は、過去1年間小売セクターで際立った業績を上げた企業の1つであり、ワクチンの普及によって経済・社会が正常化したことの恩恵を享受している。

この象徴的な百貨店チェーンの株価は、コロナ禍による影響が薄れる中、消費者がショッピング・モールに回帰してきたため、過去12ヶ月でおよそ56%上昇した。

昨日の終値は24.69ドルで、ニューヨーク州ニューヨークを拠点とする同社の時価総額は70億ドルとなっている。株価は現在、2021年11月に到達した直近の52週高値37.95ドルを約35%下回っている。

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Macy's は、PERが5.3倍と手頃で、配当金が年率 0.63 ドル、利回りにすると2.66%と魅力的な水準であるため、今後さらに変動が激しくなる中で、リスクをヘッジしたい投資家にとって、優れたバリュー銘柄であると思われる。実際粗利益率40.9%、EBITDA成長率1,500%と、Macy'sの将来は明るいと期待する。

Investing Pro+は、この銘柄について、さらにいくつかの重要な洞察を与えているが、中でも自社株買いと配当金の支払は魅力的だ。

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次に Investing Pro+は、財務の健全性についての簡単な現時点の状況を反映し、5点満点中4点のスコアを獲得した。

30ドル以下の株価水準はInvestingProの定量モデルでみると極端な割安であると分析されており、今後12ヶ月の間に現在の株価水準からMacy's株式は約54%の上昇すると示唆している。

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3. NRG Energy

• 株価収益率：4.2倍

• 配当利回り：3.51%

• 時価総額：91億ドル

• Pro+による最適価格までの上昇余地：+64.0%

1989年に設立されたNRG Energy (NYSE:NRG)は、米国最大級の独立系エネルギー企業で、北東部と中西部の10州で約600万の住宅、商業、工業、卸売顧客向けに電力と関連製品の生産、販売、配送を行っている電力事業者だ。

また、太陽光や風力などの再生可能エネルギー製品による電力供給や、カーボン・マネジメント・サービスも行っている。テキサス州ヒューストンに本拠を置く同社の株価は昨日37.62ドルで終わり、2021年8月に達した最近の52週高値46.10ドルをおよそ18％下回り、時価総額は91億ドルとなっている。

NRG は、エネルギー・セクターの他の企業と比較して超割安水準であることと、株主への資本還元を強化する努力を続けていることから、現在の環境ではより広い市場と比べて輪安銘柄であるといえる。

PERは4.2倍で、セクター中央値の11.6を大きく下回っており、同業他社のPER22.3倍と比べてもかなり割安な水準となっている。

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Investing Pro+が指摘するように、NRGは、堅固な利益と成長見通しと、魅力的なバリエーションと相まって、素晴らしい財務健全性の状態にある。

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NRGは高配当と魅力的な利回りで、今後数ヶ月のうちにアウトパフォームする可能性がさらに高くなっている。同社は最近、四半期現金配当を約8%増やし、1株当たり0.35ドルとした。これは年率1.40ドルの配当となり、配当利回りは3.51%と、このセクターで最も高い部類に入る。

当然のことながら、InvestingProのモデルによると、NRGの株式は現時点で過小評価されており、61.68ドルの適正株価にまで上昇するとなると、今後12ヶ月で64%の上昇が期待できる。

出所：InvestingPro