著名なヘッジ・ファンド・マネージャーであるBill Ackmanは、投資家アクティビストとも呼ばれる。2003年に米国証券取引委員会(SEC)に登録された投資顧問会社であるパーシング・スクエア・キャピタルを設立した。
Pershing Square Holdings (LON:PSHP) (OTC:PSHZF) は、同氏が運営するクローズド・エンド型ETFである。
「主に北米に拠点を置く上場企業に集中的に投資。PSHはガーンジーで法人化...」
2020年12月、PSHPの株式は英国の代表的な株式指数であるFTSE100に加わった。
同社が発表した2021年度の年次報告書によると、純収益はS&P500構成企業が28.7%なのに対し、同社は26.9%であった。
過去1年間で、株価は約1%上昇し、約1.5%の配当利回りを提供している。InvestingProによる指標をみると、PSHP社の財務健全性は、同業他社の財務と比較して5点満点中4点の評価となっている。
出所:InvestingPro
Pershing Square Holdingsの今後の株価上昇によるリターンを得たいと考える投資家は、PSHPの株を買えば良いだろう。また、Pershing Square Capital Managementが現在保有している銘柄にアクセスできる上場投資信託(ETF)を通じて分散投資を行うこともできる。
InvestingProのウェブサイトでも、同社が保有する銘柄の詳細にアクセスできる。もしくは読者は、SECのウェブサイトでも、同グループが関連する13Fファイリングを確認することもできる。
Bill Ackmanのポートフォリオには現在6株が含まれている。そのうち5つは一般消費財株で、最後の1つは不動産株だ。詳しくみてみよう。
Ackmanが保有する株
現在、ポートフォリオの4分の1は、ホームセンターのLowe’s Companies (NYSE:LOW)に投資している。同社はまた、保有する6つの銘柄の中で最も時価総額が大きい。
1月以降、LOW株は20%近く下落し、配当利回りは1.59%となっている。LOWを保有しているETFは、 Invesco Dynamic Building & Construction ETF (NYSE:PKB) と iShares US Home Construction ETF (NYSE:ITB) の2つである。
6銘柄のうち、組入比率と時価総額がいずれも同程度なのは、世界的なホスピタリティ大手のHilton (NYSE:HLT)とメキシコのフードチェーンのChipotle Mexican Grill (NYSE:CMG)の2銘柄である。両社の配分比率は約18.5%、時価総額はどちらも約410億ドルである。
Kelly Hotel & Lodging Sector ETF (NYSE:HOTL)とDefiance Hotel, Airline and Cruise ETF (NYSE:CRUZ)は、HLT株に投資したい方にとって魅力的かもしれない。
CMG株に投資をしたい方はUncommon Portfolio Design Core Equity ETF (NYSE: UGCE)と AdvisorShares Restaurant ETF (NYSE:EATZ)が良いだろう。
Pershingのポートフォリオの残り38%は、3社に配分されている。Restaurant Brands International (NYSE:QSR)、 Howard Hughes (NYSE:HHC) 、 Domino’s Pizza (NYSE:DPZ)の3社である。HHCは不動産会社で、他の2社はレストラン事業を行っている。
この3銘柄のうち、カナダに本拠を置くQSR株は配当利回りが3.9%と高く、配当王者である。また、株価が30%上昇する可能性があり、足元の水準は割安なものである。QSRに投資したい人は、Invesco International Dividend Achievers ETF (NASDAQ:PID)が検討すべきETFだろう。
収益成長率は長期投資家にとって重要な指標である。その点HHCは前年比100%以上の成長を遂げている。この株を組み入れたいのであればGenuine Investors ETF (NYSE: GCIG) と iShares US Real Estate ETF (NYSE:IYR) の2つが挙げられる。一方、DPZ株はEATZ ETFにも入っている。
株式市場のアナリストがこの6銘柄をどう評価しているか気になる読者は、どの銘柄も現在の水準から上昇する可能性があることを知りたいと思うかもしれない。例えば、LOWは40%以上上昇する可能性がある。次にCMG(31.5%)、HHC(27.6%)、QSR(19.7%)、DPZ(16.3%)、HLT(4.1%)である。
結論
最後に、個人投資家のための代替案は、これらの株式の組み合わせを保有するETFを購入することである。それなら、Invesco S&P 500 Equal Weight Consumer Discretionary ETF (NYSE:RCD) をみてみてはどうだろうか。
LOW、HLT、CMG、DPZは全てこのETFに含まれている。このETFは年初来で15.1%低下しており、長期投資家にとっては割安な水準となっている。
現在の市場は、正しい判断を下すことがかつてないほど難しくなっている。考慮するべきリスクについて考えてみよう。
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