長期金利上昇と円安の関係 — 「悪い金利上昇」がもたらす歪み

発行済 2026-01-26 16:55
1月20〜24日の週、長期金利が上昇し、40年物国債利回りは一時4.2%台に達した。週末には3.9%台まで低下し、片山財務相は「狼狽ショックは収まった」と述べつつも、「緊張感を持って注視する」と発言した。金利上昇の要因としては、財政悪化懸念が報じられているが、実際には国債増発懸念と日銀の「量の正常化」による需給悪化懸念がタームプレミアムの拡大を招いている。

今回の金利上昇は「悪い金利上昇」と位置づけられているが、期待インフレ率も上昇している。通常、金利上昇は円高要因となるが、タームプレミアムの拡大は「悪い金利上昇」と映り、かえって円安方向に作用する。

一方、5年物CDSスプレッドをみる限り、日本の財政に対する懸念は限定的とも言え、実際に税収もインフレなどを背景に過去最高を更新している。円安の主因は財政悪化より、依然としてマイナス圏にある実質金利と考えられる。

来週はFOMCが控えているが、政策金利は据え置きが見込まれている。国内では総選挙を前に世論調査の動向が注目される。自民党優勢が続けば、円安・株高・金利上昇基調の継続が意識される。
 
詳細は以下の動画をご覧ください。

 

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