スペースXへの投資はもう手遅れか? 「100万円」が年末175万円になる強気シナリオも
「注目の割安株」シリーズ。今回は、貸会議室からホテル、研修施設、婚礼施設へと事業を広げるTKP(TYO:3479)を取り上げる。
InvestingProの「日本の割安株」ランキングで11位にランクインする同社の株価は、10月5日午後時点で1,818円。直近6カ月で約6%、1カ月で約4%下落し、52週高値の2,425円を約25%下回っている。一方、InvestingProが示すフェアバリュー(適正価値)は約2,834円で、約56%の上値余地となっている。
さらにSBI証券は7月、TKPの目標株価を4,670円から5,170円へ引き上げた。足元の約2.8倍に相当する強気評価だが、株価はその期待を十分に織り込んでいない。
「買収効果の見極め」が必要
TKPの業績は好調だ。7月15日に発表した2027年2月期第1四半期の売上高は前年同期比42%増の346億円、営業利益も42%増の約26億円だった。ただし、買収によって売上高を伸ばした同社は、継続的に利益を生むことを求められている。
投資特化型AI「WarrenAI」は、TKPの成長への期待を認めつつ、利益の持続性や財務負担、買収後の収益改善を見極める必要があると指摘した。実際、2026年2月末の有利子負債は約792億円と、前年の約510億円から増加。自己資本比率も34.1%から29.3%へ低下した。成長投資の成果と、その負担を併せて見る必要がある。
結婚式場を「平日も稼ぐ施設」に
再評価の第一のカギは、本業の貸会議室だ。TKPは企業の出社回帰や採用活動に伴う需要を取り込み、施設を拡大している。新規出店だけでなく、既存施設の利用を増やし、単位面積当たりの売上高を伸ばせるかが焦点になる。
第二は、買収した婚礼施設の活用だ。結婚式が集中する土日・祝日に加え、平日は企業の会議や懇親会、イベントを取り込む。同じ施設を異なる需要に使えば、稼働を高められる。既に福岡の婚礼施設「アルマリアン福岡」では、9月から「TKPガーデンシティ天神」として法人向け利用の販売を始めた。これは、貸会議室の顧客基盤を婚礼施設にも広げる、具体的な取り組みと言える。
第三は、ホテル・研修施設への投資の回収だ。施設を増やす段階では取得・改装などの費用が先行するが、利益を伸ばし、投資した資金の回収が進めば、財務負担への懸念も和らぐことになる。
10月15日決算の注目ポイント
TKPは10月15日に中間決算を予定している。注目したいのは、貸会議室を中心とする本業の利益成長と、買収した施設の収益改善だ。
同社は、貸会議室で培った法人顧客とのつながりを、婚礼施設やホテルにも広げようとしている。結婚式の少ない平日に企業の会議や懇親会を取り込めれば、既存の資産から生む売上を増やせる。こうした取り組みが利益にどこまで寄与するかが、成長戦略を評価するポイントになる。
TKPの「大化け期待」の実現には、規模の拡大を稼ぐ力へ変えることが欠かせない。
※本記事は情報提供を目的としたものです。投資助言ではありません。







