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Daily Commentary - 05月14日2013年

発行済 2013-05-14 20:58
更新済 2019-12-18 20:45
概観

市場はUSD買いの準備が整っているため、米国の4月の小売売上高が予想よりもかなり良かったことから、センチメントがさらに向上し、USDは上昇し続けた。今回発表された小売売上高には、2月および3月の上方修正も含まれており、多くのブローカーは米国の第2四半期のGDP予想を0.2%から0.3%に引き上げた。しかし、ある程度の利食い売りが生じたため、USDはいくつかの通貨に対して、今朝の段階で月曜日の朝の水準を下回って取り引きされている。

成長率の高さは、通貨の強さを意味するのだろうか?必ずしもそうではない。USDに関して、成長率の差と通貨の動きとの間に一致した相関は認められない。実際、どちらかと言えば、EUR/USDは、米国の成長率が欧州の成長率も速い場合には(そうでなかった場合を除いて)、上昇する傾向にあった。しかし、現在の強い成長力は、金融政策に反映されつつある。米国の政策立案者たちが持続的な回復に自信を持っているため、同国は主要国の中で最初に極端な政策から撤退し始めると予想されている。一方、今週発表が予定されているユーロ圏の第1四半期GDPは、前四半期比ベースで、統一通貨がスタートしてから最も長い期間である6ヵ月連続の低下を示す可能性が高い。ECBの理事でもある、イタリア中央銀行のイグナチオ・ヴィスコ総裁は、昨日、CNBCテレビとのインタビューの中で、ECBは預金金利をゼロ未満に引き下げる可能性があると示唆した。USDが押し上げられる可能性が高いというのは、成長率の違いではなく、言わば政策の違いである。

ユーロ圏では、3月の鉱工業生産が、前月比で、2月の+0.4%を若干上回る+0.5%の上昇を示すと予想される。ドイツでは、同国の景況指数である5月のZEW景況指数が、36.3から40.0への上昇を示すと予想される。これらの数値は、本日のEUR/USDの回復に拍車を掛ける可能性がある。ユーロ圏各国の財務相会合は、本日で決着をつけ、午後の遅い時間に短い会合を持つだろう。しかし、銀行業務に関しては何の決定も下されることなく、市場を動かすような内容が発表されるとは思えない。米国では、NFIB中小企業信頼感指数が、89.5から90.5へと小幅な上昇を示すと予想される。

マーケット

EUR/USD


EUR/USDは、昨日の大部分を占めた200日移動平均である1.2985でレジスタンスを見出し、市場が一段の悪化を予想していた米国の小売売上高の改善が発表されると、トレンドライン・サポートとロワー・ボリンジャーバンドである1.2940までスパイクした。しかし、USDの上昇は短命に終わった。日本の国内企業物価指数が予想よりも大幅に上昇したことが、対JPYでのUSD安を招き、USDが全般的に弱含んだため、EUR/USDはレジスタンスを突破した。本日は、過去5ヵ月の発表において4回予想を下回っているユーロ圏の鉱工業生産指数の発表が控えている上、ユーロ圏およびドイツのZEW景況指数の改善が予想され、イタリアが債券市場を狙っているため、動きはさらに激しくなる可能性が高い。同ペアは、まさに「デスクロス」を形成しようとしている50日移動平均と200日移動平均前後で取り引きされているため、1.2985は現在サポートとして機能している可能性がある。トレンドライン・サポートとボリンジャーバンド・サポートは1.2930に現れ、レジスタンスは1.3055 – 1.3075領域に現れるだろう。

USD/JPY

USD/JPYは、101.65でサポートを見出したが、この重要な水準を突破した後、レジスタンスが101.95前後に現れた。しかし、日本の国内企業物価指数が前月比で予想よりも上昇したため、サポートを下方突破し、同ペアは101.35でサポートを見出した。このため、日本の消費者信頼感指数の発表を明日の早い時間に控え、本日は101.65が、レジスタンスとしてもサポートとしても機能する可能性は高い。より長期的なレジスタンスは、103.90で見出される可能性が高く、同ペアは、弱気なクロスオーバー前後で揉み合いとなっているため、より強力なサポートは100.80前後に現れるだろう。

GBP/USD

• 昨日、GBP/USDは弱気なテクニカルなクロスオーバーを日足チャート上で確認し、米国の小売売上高の発表直後に1.5345のサポートを大幅に下方突破した。サポートは、50日移動平均も見られる2010年~2013年の間に3回試された最終的なサポート水準である1.5270前後に現れた。現在、非常に強力なサポートは、はっきりとした3つのフィボナッチ水準が集中する1.5200 – 1.5220領域に存在する。1.5420には二つの注目すべきフィボナッチ水準が見られるため、チャネル・トレンドライン・レジスタンスは、1.5400に現れる可能性が高い。



• 金は、取引時間の大半において、1431ドルのサポート水準で推移し、USDが弱含んだため、オーバーナイトで1445ドルのレジスタンスまでスパイクした。レジスタンスは、2008年~2011年のラリーの38.2%リトレースメント水準に現れ、サポートは1423ドル~1431ドル領域に現れる。サポートを下方突破すれば、1400ドル前後で次のサポートを見出し、次のレジスタンスは1476ドルに現れるだろう。

原油

• WTIは、米国の小売売上高がまちまちな結果となったことから、コモディティーが94.50ドルのフィボナッチ・サポートまで推移したことを受けて、95.60ドルのレジスタンスから戻した後、USDが弱含んだため、レジスタンスまで反発した。トレンドライン・サポートと50日移動平均サポートが93.40ドルにあるため、右肩下がりのトレンドライン・レジスタンスは、95.50ドルで低下へと向かう可能性が強い。レジスタンスを突破すれば、96.60ドルと97.40ドルでレジスタンスを見出す可能性がある。200日移動平均とフィボナッチ・サポートは92.35ドルに現れる可能性がある。

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