🤑 これ以上お求めやすくはなりません。この60%引きのブラックフライデーセールをどうぞお見逃しなく…特別セールを請求する

NY金、元の切り下げは今のところ上げ材料

発行済 2015-08-17 15:31
更新済 2023-07-09 19:32

先週のNY金は、1100ドルを突破してくる動きとなりました。

20150817-1.jpg

その要因として、中国の通貨「元」の切り下げがあげられます。

元の切り下げを発端に、NY金市場で投機筋のショートカバー(売り方の買戻し)が出て、価格が上昇したと思われます。

この元の切り下げですが、金市場に与える影響として、強弱二通りの見方があります。

20150817-4_20150817142631e99.jpg


強気の見方は、元の切り下げを契機に他国でも通貨安に誘導する動きが生じ、それがインフレを招くため、インフレヘッジとしての金が注目される。また、通貨不信が強まると、無国籍通貨と呼ばれる金が注目されるといった見方です。

一方で、弱気は、元安により中国国内では金価格が上昇し、それが中国国内の需要を減らという見方です。

私は、どちらも正しいと思います。ただし、重要なのは市場がどうみているかであり、今のところ結果的に強材料として反応しています。

先週ワールドゴールドカウンシル(WGC)が発表した金需給統計では、今年の中国の需要は昨年と同様で変わらない見通しになっていましたので、弱材料には反応しずらいでしょう。


今後の見通しですが、まずは金市場のフォワードレートをご覧ください。

しばらく0付近で動かなったのですが、先週半ばからマイナスに変化してきました。

20150817-2.jpg

こちらの数字は、1か月物ですが、3か月物までマイナスになってきてます。現在の現物市場では品薄状態にあると判断できます。

このため、NY金市場で投機筋のショートカバーが出やすい地合になっていましたが、実際に元の切り下げがきっかけでショートカバーが出て価格は上昇しました。


投機筋のポジション(8/11現在)を確認しておきましょう。

20150817-3.jpg

売り(青い棒グラフ)が減って、買い(オレンジ棒グラフ)が増加、結果として買い越し(緑の折れ線)が増加して上向きになってきました。

まだ、投機筋の売りが溜まった状態で、かつ現物市場は品不足であるため、NY金市場は上げやすい地合です。


売買戦略としては、買い方針が良いでしょう。

それでは、どこまで上昇するのでしょうか。もう一度このチャートをご覧ください。

20150817-1.jpg


上値はまず、1150ドルが抵抗になります。

こちらは昨年11月、今年3月の安値から反発した価格帯で、こちらがまず節目になります。

この1150ドルを突破するためには、さらなる材料が必要だと思っています。

焦点は、やはり9月5日の米国雇用統計発表です。

雇用情勢を確認した後、FOMCで米国が利上げを見送った場合、NY金価格は上昇するでしょう。

現在は、利上げがあるかどうか、五分五分の見通しです。

仮に利上げに踏み切った場合は、1150ドルが上値になると思われます。


当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。

最新のコメント

次の記事を読み込み中です
当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます