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NY金、上昇トレンド形成へ

発行済 2015-05-18 16:31
更新済 2023-07-09 19:32

先週半ばから貴金属相場は勢いづいてきました。

結論から言うと、このトレンドは継続すると見ています。

まずNY金の日足チャートをご覧ください。

WMTV20150518-1.jpg

NY金は、上値が重かった1220ドルを突破してきました。

雇用統計は予想を下回り、直近の経済指標も良くないために、利上げの思惑が後退し、ドル安になったことが要因です。


CFTC建玉明細からはどうでしょうか。

5/12現在のCFTC建玉明細を見てみましょう。

WMTV20150518-4.jpg

こちらは、とくに大きな変化はありません。

ただし、これはNY金が急伸する前の数字です。

これは推測の段階ですが、その後の急伸で売りが買い戻しされ、また新規の買いが入っていると思われます。

取組高をご覧ください。

WMTV20150518-1.jpg

取組高は増加していきていますが、昨年11月、今年1月、3月の取組高のピークまでは及ばず、新規の買いはこれから積み上がる余力がまだあります。

今後さらに悪い経済指標が発表されると、新規買いが入り、上昇のトレンドは継続するでしょう。

現在は、米国の利上げ思惑の後退で、株が高く、金が高く、ドル安の動きになっていますが、この動きは継続するでしょう。

特に、NY金はトレンドが出ると3~4週間は続く可能性があります。


最後に、ドル安についてですが、

以前、このコラム(4/20付)にて、ユーロドルの動きに変化が出始めているとお話しました。

その後の状況を確認しておきましょう。


まずは、ユーロドル日足、一目均衡表チャートです。

WMTV20150518-3.jpg

昨年から下落し続けてきたユーロドルは、日足では一目均衡表の雲に入ることはありませんでしたが、現在は、雲に入り上に突破したことで、環境が大きく変わりました。


こちらはユーロドル週足です。

WMTV20150518-2.jpg

昨年から転換線を越えずに一貫して下げてきたユーロドルは、ついに転換線を突破してきています。

金市場では、ドルの動向は重要で、ユーロドル相場は注目すべき指標です。


今週は、FOMC議事録の公表がありますが、こちらはあまり影響しないと思われます。

それよりも今後発表される米国の経済指標とNY金取組高に注目しておきましょう。


当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。

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