原油市場の波乱の可能性に注意
その他、金、白金、ゴム相場。
目次
●原油は波乱の可能性
●金は動きづらい状況
●白金は本命でも目先は高値警戒か
●ゴム相場は350円で一服する!?
原油は波乱の可能性
50-55ドルでボックスの動きを見せているNY原油相場は、その間にもファンドの買い越しが48万枚オーバーと過去最高を更新しています。
パンパンに膨らんだファンドの買い玉の手仕舞いが出やすい環境なので、注意が必要です。
先週のNYダウは20000ドルを突破し過去最高値を更新。
堅調で崩れておらず、それが原油相場のサポート要因の一つになっています。
ただし、米国株式市場が値崩れをしはじめると、原油相場の下押し要因になるため、注意が必要です。
東京原油相場をみると、テクニカルサインにおいて波乱の可能性があります。
まず週足でみると、MACDにおいてデッドクロスになる懸念があり、売りトレンドに転換するかに注目されます。
日足では、天井線をつけた後、先週末には陽線が出ていましたが、本日は週末の陽線を帳消しにする陰線で抱き線となり、再び弱気の足になっています。
移動平均線はデッドクロスになりつつあるなど、今週は重要なポイントです。
原油相場の下落は他の商品市場にも影響があるため注意が必要です。
金は動きづらい状況
東京金は、一目均衡表の三役好転を維持していますが、NY金は一目均衡表の厚い雲に入ってきました。
NY金相場は動きづらい状況です。
白金は本命でも目先は高値警戒か
NY白金は一目均衡表の三役好転を維持していますが、1000ドル越えは1日で終わり、再び950-1000ドルの中に入ってきました。
一方の東京白金は、買いトレンド継続です。ただしこちらも3600円が上値重く、高値警戒感がでてきました。
今年の本命は白金というのは変わりませんが、目先は注意が必要です。
ゴム相場は350円で一服する!?
ゴム相場は、旧正月で上海市場が休場の中、東京主導で売り方の手仕舞い買い(踏み上げ)で一気に350円をつけました。
過去に2011年に500を超えた時を除けば、300円オーバーは長続きしていません。
踏み上げが一巡すれば、一転大波乱になると考えられるので注意していきましょう。
商品相場は、総じて目先は高値警戒が懸念されるため、相場の下落への備えをしておくことが重要です。
当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
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