50%引き! InvestingProで2025年の市場を超える投資成績を特別セールを請求する

ドル高トレンド転換か!?金市場は上値追いの可能性も

発行済 2015-04-27 18:53
更新済 2023-07-09 19:32

2015/4/20

金市場の先週までの動きをみてみましょう。

(ゴールドスポット価格60分足)
WMTV20150420-1.jpg

4月始めの雇用統計の結果を受けて一段高となりましたが、その後は続かずに下げる展開となり、4/14には1185ドルを割り込みました。

ただし、先週は半ばからは、ギリシャの問題やドル安で1200ドルを回復しています。

投機筋のポジションの推移はこちらをご覧ください。

(CFTC建玉明細 NY金)
WMTV20150420-2.jpg

最新のデータ(4/14付のデータ)は、ほとんど変化はありませんでした。CFTCの建玉明細からは投機筋のポジションの偏りは見られない状態で、相場は上下どちらにも動く可能性があります。

今週は、大きなイベントはなく、来週のFOMCや米国GDPの発表を待つ展開が予想されます。


さて、私は最近ドルの動きに注目してます。

チャートはユーロドルの週足です。

これをみるとユーロドルは、昨年5/8の1.399から下げ続けてきました。ユーロ安、ドル高が続いてきたわけです。

この週足では、相場は終値で青い転換線を越えることはなく、一貫して下げてきました。

しかし、ここにきて相場は2番底の様相を見せ初めています。

近く、週の終値で転換線を越える可能性があります。

つまりドル高→ドル安への転換があるかもしれません。

WMTV20150420-3.jpg


ユーロドル日足でもみてみましょう。

WMTV20150420-4.jpg

日足では、相場は一目均衡表の雲に入ることは一度もありませんでしたが、ここにきて雲に入る可能性がでてきました。

週足、日足ともに転換の兆しがみえてきています。

ドルと金との相関性は高く、ドル安になると金は上昇の動きとなると思われます。


ここにきて、なぜドル高からドル安への転換の動きが出てくるのでしょうか。

私は、芳しくない米国経済指標の結果や、雇用統計結果の鈍化などが見られている最近の米国景気に原因があると思います。

現在は、世界中で金融緩和が進められる中、米国は金融引締めへの動きになっています。この金融政策の違いが、ドル高をもたらしていたわけですが、いよいよドル高の弊害、米国経済への影響が出てきているのではないでしょうか。

1年間続いたドル高により、経済や雇用への悪い影響が出始め、選挙を控えた民主党がドル高からドル安へと政策を変えてくるのではないかと考えています。

仮にドル安へ転換となれば、金相場は上昇が期待できます。

ユーロドルの動きには注目しておきましょう。


当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。


最新のコメント

次の記事を読み込み中です
当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます