フランス大統領選後もつなひき状態は変わらず
目次
●金・白金:綱引き状態変わらず
●日経平均:週明けに大きく反発
●穀物:トウモロコシ相場の季節性
リスクを警戒していた市場は、フランス大統領選を無難にこなしたことで、落ち着きをみせています。
金・白金:綱引き状態変わらず
高値警戒をしていたドル建ての金は、週明けはマドをあけて下落しました。
一時は、1260ドルほどまで下落しましたが、現在1270ドル前後まで戻して推移しています。
ドル円は、109円前半から、週明けはマドをあけて110円台まで円安が進んでいます。
東京金は、引き続きドル建てと為替の綱引き相場で、4500円の近辺での推移に留まっています。
ファンドの建玉状況は、シルバーの買い越しが過去最高水準に留まっており、金も直近で19万枚まで急増するなど、高値警戒が続く状態です。
プラチナ相場ですが、東京市場は、3400円を挟んで横ばい推移が続いています。
プラチナ相場の価格に影響する注目のランド相場ですが、13ランドを割れるなど、ランド高で推移しています。
節目の13ランドで抑えられるのか今後の動向を引き続き見ていきましょう。
ドル建ての貴金属相場は、総じて高値警戒が残っている状態です。
東京市場は横ばい推移が続く展開ですが、今後の転換のタイミングを引き続き注視したいところです。
日経平均:週明けに大きく反発
先週値頃が出る価格帯と話していた日経平均株価は、フランス大統領選を受け週明けは、上にマドをあけ19000円近くまで大きく反発してきています。
再度18000円前半までの調整があれば、狙ってよい価格帯と考えます。
穀物:トウモロコシ相場の季節性
さて、本日は穀物相場のトウモロコシの季節性について、面白い特長をお話したいと思います。
東京トウモロコシは高値から21000円割れまで2000円近く下落調整が進んできました。
この調整局面は良い買い場になる可能性があります。
下はファンドの建玉状況とトウモロコシ価格を示していますが、赤丸の部分をご覧ください。
2015年からの推移では、春先にファンドが売り越しになっており、天候相場に入ると7月の受粉期に向けファンドの建玉が売り越しから買い越しに転換し、価格が上昇しているのが分かります。
今年も4月に売り越しになってきていますので、これから夏場までの上昇期待に向けて、買い仕込みどころを探る展開になるのではないでしょうか。
当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
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