50%引き! InvestingProで2025年の市場を超える投資成績を特別セールを請求する

円安が東京金を押し上げる

発行済 2015-03-09 14:46
更新済 2023-07-09 19:32

先週末の米国雇用統計は、経済にとってポジティブサプライズとなりました。

予想を上回る結果で、これで4ヶ月連続で良い結果となり、

6月のFOMCで利上げがあるとする思惑が台頭しました。

この結果と思惑を受けて、NY金は30ドルほど大きく下落しています。

20150309-3.jpg

雇用統計を受けたNY金の動きは想定内でしたが、為替は誤算でした。

20150309-2.jpg

ドル円は三角保合を上抜けて、直近高値の121.8円台に接近すると見ていましたが、

そこまで円安の勢いはありませんでした。

NY金が大きく下がっても、為替の円安で相殺されて、

月曜日の東京金は50円安程度になると想定していましたが、

東京金は、想定以上に軟調な展開です。

これはドル高を嫌気したNYダウ相場が下落したことにより、

為替市場はリスク回避の円高傾向にあることが原因です。

当然、東京金は大きく下落しています。

ただし、米国の金利が上がったことで、日米の金利差が拡大し、

現在の東京金は、金利差を見た円安でやや戻してきています。


NY金の投機筋の動向ですが、CFTC建玉明細をご覧ください。

(CFTC建玉明細 NY金 3/3現在)
20150309-1.jpg

3/3現在の数字は、投機筋の買い(オレンジの棒グラフ)は700トン台を維持、

売りは増加してきてます。

3/6の下落により、買い玉はさらに減って600トン台に入っていると思われます。

買いの整理売りはおそらく一巡したと見ています。

一方で、売り玉は、さらに新規の増加が見られると思います。

この増加した投機筋の買いは、将来の上昇要因です。


今後ですが、1200ドル割り大きく下げたことで、アジアの実需買いが

どこまで入るのか注目です。

現在は、投機筋の売り 対 アジアの買いという構図が予想されますが、

投機筋の売りは将来の上昇要因です。

また、ドル円が三角保合を上抜けて直近高値を伺う勢いであることで、

中長期的には、円安が東京金価格を押し上げるとの見方は変わっていません。



当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。


最新のコメント

次の記事を読み込み中です
当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます