ユーロ高ドル安で貴金属、原油相場はどうなる!?
目次
●ユーロドル:年初来高値更新
●白金:ユーロ高で東京プラチナは上昇か
●金:ドル安でも反応薄い
●原油:反転上昇へ
●株:米国株は夏場の調整に警戒
●為替:ドル円はテクニカルで買い転換
ユーロドル:年初来高値更新
5月末頃の当コラムで、ファンドが買い越しに転じたことでユーロ高への動きを示唆していましたが、先週ドラギECB総裁の発言をきっかけに一気に急伸しました。
ただし、週足でみた場合の1.15のボックス上限が意識されます。
仮にこのボックス上限を上に抜けると商品相場には追い風になると見ています。
白金:ユーロ高で東京プラチナは上昇か
ユーロと東京白金の相関についてお話しておりましたが、今後ユーロ高・ドル安を背景に東京白金が反転上昇するきっかけになるか注目です。
金:ドル安でも反応薄い
ドルインデックスでみると、96ポイントを割り込むなど、ドル安傾向が顕著にみてとれます。
しかしながら、このドル安が背景にありながらも、ドル建ての金は上昇していません。
直近の金の動きはファンドのポジション調整だけの動きになっている状況です。
東京金は、ボックス内の動きが4月から続いています。
このレンジは当面は変わらないとみています。
原油:反転上昇へ
NYブレント原油は、下ヒゲを割り込んだ後、先週は反転上昇に転じています。
東京原油もブレント原油同様に反転上昇しました。
ナンピン買いで挑んだ方は、一旦利益確定売りもいいでしょう。
株:米国株は夏場の調整に警戒
NYダウは堅調な中、米国株の上昇を支えてきたハイテク株、ナスダック市場は軟調になっています。
NYダウも夏場の警戒が必要な状況です。
為替:ドル円はテクニカルで買い転換
さて、為替ですが、ドル円に変化が見られました。
テクニカル指標でみると、ドル円週足では、一目均衡表の雲を上抜け、転換線を突破、MACDがゴールデンクロスになりつつあるなど、環境が好転してきています。今月の動きには注目しておきましょう。
当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
当コラムの筆者、萩原航のセミナーも定期開催中。
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