ランド高がプラチナの強気材料に
目次
●金:目先は利食いどころだが、上昇相場の大勢は変わらず
●原油:ファンドの買いは増加も相場はボックスの動き
●白金:ランド高がプラチナの強気材料に
●トピックス:相場観と偏り
金:目先は利食いどころだが、
上昇相場の大勢は変わらず
まずは金相場の動向からみてみましょう。
先週、東京金は昨年のコアレンジの上限に達しており、RSIも70越えで目先は利食いどころと話していました。
週明けの相場は下落してはじまっており、目先は利食い先行となる可能性があります。
ただし、上昇トレンドの大勢は変わっていないと見ています。
NY金は1250ドルを前にもみ合いに入ってきています。
しばらくは、値動きを見てチャンスを待つ方が良いでしょう。
年初からの上昇でもファンドの買いは増膨らんでおらず、大きく下落したところは買いから入る方針です。
原油:ファンドの買いは増加も相場はボックスの動き
次に原油相場ですが、引き続きボックスの動きです。
移動平均線が集合してきたため、タイミングとしてそろそろ相場はもみあいから放れる可能性があります。
その中で、ファンドの買いはここにきてさらに積み上がり50万枚を越える一方で、相場は上昇しきれず引き続き値崩れに注意が必要です。
原油相場の下落懸念は念頭に置いておきましょう。
白金:ランド高がプラチナの強気材料に
最後に白金ですが、先週注目すべき動きがありました。
ランドドルが下値抵抗になっていたラインを下抜き、ランド高が進んでいます。
ランド高は、ドル建ての採算価格の上昇につながる材料で、白金にとっては強気の材料といえます。
セミナーでもお話しておりましたが、ランド相場は想定通りの展開になってきており、引き続き白金相場は期待がもてます。
さて、NY白金の動きですが、2月に入り1000ドル割れを何度か試している状況であり、逆に1000ドル割れが下値抵抗になりつつあります。
東京白金は、3600-3700円のレンジで推移しています。
週明けは反落していますが、上昇トレンドは引き続き維持しており、ボリンジャーバンドでは21日移動平均まで下落、ここは買い増しポイントになるのではないでしょうか。
トピックス:相場観と偏り
皆が買い、皆が売りに偏った場合は、往々にして逆に行くことがあります。
そしてまた偏った相場観と逆にでたときこそ大きな相場になります。
いまの原油相場はファンドの買いが過去最高の水準に積み上がっており、これがまさに注意を促す要因です。
当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
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