ゴールデンウィーク中で2営業日だけとなった東京金相場は、4330~4450円のレンジの動きとなりました。
一方で、ドル建ての金相場は東京がお休みの間に一時1300ドルを超える動きを見せるなど、大きく変動しています。
日銀が追加緩和をしなかったことをきっかけに、円高・ドル安が進み、ドル建ての金は上昇、円高は一時106円まで動きました。
しかしながら、東京金はドル建て金の上昇と為替の円高とで相殺され、結果レンジ内の動きに終始したのです。
重要イベントであった週末の雇用統計は、雇用情勢は良くない結果になり、6月の利上げは難しくなりました。
ドル建ての金は上昇で反応していますが、ゴールデンウィーク明けの東京金は依然としてレンジ内の動きです。
今週は重要イベントはなく、東京金は上下に抜けずに、もみあいが続くでしょう。
今週は、CFTCの発表がトラブルで遅れていますが、取組の変化、相場の上昇を考えると投機筋の買いは増加していることでしょう。
この買いポジションの手仕舞いが誘発されれば、東京金はレンジ下限を割り込む動きになるため、引き続き注目です。
さて、本日は、金融マーケットで私が注目しているNYダウについてご紹介したいと思います。
こちらは、NYダウ60分足 一目均衡表チャートです。
これまでは雲にサポートされて上昇してきましたが、4月半ばから雲の下に割り込み、高値圏でのもみ合いになっています。
下方にブレイクするならば、為替はリスクオフで円高になり、東京金市場にも影響が出るでしょう。
こちらの動きにもぜひ注目してください。
当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
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