本日は欧米指標データにらみの一日となろう。原油価格の低迷を背景としたインフレ期待の後退(=10年債利回りの低下)と米国株式が不安定化しているタイミングで、日本時間18時に発表される4-6月期のユーロ圏総生産(GDP)速報値が市場予想以上となれば、EUR/USDは米独金利差(=10年債利回りスプレッド)が縮小することで再び1.12台を目指す展開が想定される。
日本時間21時30分以降は、米国の各種指標データの内容に注目したい。焦点は総じて市場予想を上回った場合の米国株式の反応だろう。昨日同様、上値の重い状況が継続すればドル相場の上昇幅も限られよう。米国外のリスク要因と利上げ懸念が合わさることで米国株式が崩れる展開となれば、円やユーロが対ドルで上昇幅を拡大させよう。尚、ドル円の詳細なチャートポイントは、下記「テクニカル分析コメント」を参照されたい。
【テクニカル分析コメント】-USD/JPY、123円台への反落を意識
レジスタンス
125.50:オファー
125.28:8/12高値
125.18:ボリンジャー上限ボリンジャー下限(MA21 σ2.5)
125.00:オファー
サポート
124.17:21日MA(青ライン)
124.00:ビッド
123.78:8/12安値
123.50:ビッド
123.05:ボリンジャー下限(MA21 σ2.5)
123.00:ビッド、7/27安値
日足の一目/転換線(黄ライン)を下方ブレイク。21日MAがかろうじてサポートラインとなっているものの、転換線で上値がレジストされていること、DMIやADXが低下傾向となっている点を考えるならば、ドル高に勢いは感じられない。よって、本日は124円ブレイクを想定したい。
123円台の攻防分岐は、7月27日安値123.01を起点とした短期サポートラインだろう。12日の急落時にもこのラインが相場をサポートした経緯がある。ライン維持となれば、124.00を挟んだレンジ相場、下方ブレイクならば、次のターゲットであるボリンジャー下限を視野に下落幅が拡大する展開を想定したい。
尚、直近のオーダー状況は上記の通り。
日足チャート