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短期的には高値警戒を持つべき時がきた

発行済 2015-01-26 14:26
更新済 2023-07-09 19:32

今朝、ギリシャの選挙で緊縮財政に反対の左派が大勝しそうだという一報が入りました。
ただし過半数を取れるかは微妙なところみたいですね。
こちらは、本日正午過ぎには分かるでしょう。

この結果を受けて、現在ドル建ての金相場は先週末のNY時間から買われて、1300ドルを伺う動きです。

さて、NY金相場ですが、下のチャートをご覧ください。

(NY金日足)
WMTV20150126-2.jpg

現時時点では、米国の金融緩和策が長引きそうだということ、欧州が金融緩和をはじめたこと、また日本は金融緩和真っ最中ということで、金融市場でのお金の余剰感から上昇しています。



(CFTC建玉明細 NY金)
WMTV20150126-1.jpg


その中で、投機筋のポジションですが、先週取組高が増えていましたので、投機筋の買いが増えて800トンに入っていると予想しておりましたが、予想以上に急増して、900トン台に乗せてきました。
売りのほうも若干減り、買い越しは600トン台半ばになりました。

ウクライナにロシアが侵攻した昨年3月の水準を大きく超えています。
買いが勢いでいってしまった印象です。

また買いと売りの差引の増え方も140トンの増加となり、これは昨年6月の急伸時190トンより多くなっています。
その後は7月から価格が下落傾向に転換したため、現在は注意すべきところです。
先週1/22につけた1307.8ドルの高値を含めて、投機筋の買いが増えすぎていますので、今週から来週にかけて高値警戒を持つべきところです。
ここ2~3週間で金については天井をつけると見ています。


ただし、あくまで短期には高値警戒ですが、中長期は下落したところは押し目になると思います。
中長期的には、円安が日本国内の金価格の下値を押し上げる構図は変わらないでしょう。
世界的な金融緩和は思った以上に長くつづく気配も出てきていますので、1200ドル割れまで売られるのは考えにくいですね。

それでは、来週も宜しくお願い致します。



当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。

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