🐦 早起き鳥は 有望株を割安で見つけることができます。最大55%引きでInvestingProをブラックフライデーに手に入れましょう特別セールを請求する

金相場、戻り売りの流れ継続

発行済 2016-04-04 15:38
更新済 2023-07-09 19:32
強い雇用統計を受け、金市場は整理売りが進む

注目の雇用統計は、失業率は事前予想より悪かったものの、非農業部門の雇用者数、賃金上昇率などは事前予想を上回り、総じて雇用市場は良い状況と判断されました。

通常は、ドルが買われる展開になるはずですが、ドル高は進まず逆にドル安・円高の方向に動いています。

20160404-3.jpg

その中で、NY金相場は下落に転じ、下値は一目均衡表の雲が意識されています。

20160404-1.jpg

東京金は、円高も合わさって大きな下落になりました。

20160404-2.jpg

ドル高にはふれず、金だけが下がったのはなぜでしょうか?
私は、地合の違いが原因にあると見ています。
こちらは、NY金の大口投機筋(ファンド)のポジション推移を表しています。

20160404-4.jpg

かねてよりお伝えしておりますが、NY金の投機筋の買いポジションが積み上がっており、買いの整理が入りやすい状況で雇用統計を迎えました。
強い雇用統計を受けて、NY金は下落しています。
これは買いの整理が進んだためでしょう。
今週末発表の数字では、買いが減っていることでしょう。

一方で、CFTCのドル売りは偏りはあまり見られませんでした。
そのためドル高に反応せず、金だけが下がったのだろうと見ています。


今後の金相場展望と投資戦略

それでは今後のNY金相場はどうなるのでしょうか?
目先は、一目均衡表の雲が意識されて反発し、東京金は50円~100円上昇する可能性があります。
ただし、投機筋の買いポジションはまだ積み上がったままで、一旦整理売りが始まるとしばらく続くことが多く、上値を抑制するでしょう。
投資戦略としては、戻り売り戦略が良いと思います。


それでは、軟調な展開はいつまで続くでしょうか?
私は、6月のFOMCまでズルズルと軟調な相場が続くと見ています。


これからは、やはり米国の利上げを巡る要人の発言に引き続き注目です。
年初からの中国発の金融不安の影響で、FRBは年4回の利上げ予定から2回に変更し、金市場は上昇しました。
しかし、ここにきて強い雇用情勢が見られ、今後のFOMCの動向に注目が集まります。
4月はないまでも、6月の利上げはあり得ます。

これからの要人発言スケジュールをご覧ください。
赤字は、FOMCの投票権を持つ人物の発言予定です。


20160404-5.jpg

本日、早速ボルトン連銀総裁の講演がありますが、特に注目は4/8のイエレン現議長とバーナンキ前FRB議長、グリーンスパン元FRB議長の討論会です。FRB議長を務めた経験者が集い、それぞれが何を発言するのか、注目です。


<結論>
私の金相場展望は、NY金の買いポジションの整理売りで金は6月まで軟調な相場が続く、
投資戦略は、一目均衡表の雲を意識してリバウンドしたところを戻り売り。


当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。

CXセミナー開催中!

最新のコメント

次の記事を読み込み中です
当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます