日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>
終値 10526.76 (+74.05) 終値 10510 (+40)
寄り付き 10475.78 寄り付き 10480
安値/高値 10454.46─10532.21 安値/高値 10450─10540
出来高(万株) 214364 出来高(単位) 60672
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[東京 25日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発した。前日米
国市場でナスダック指数<.IXIC>が上昇したことから、前日までの売りを調整する動きが
見られた。下値では押し目買い意欲が強く、前場は自動車株を中心に買い戻され、後場は
それが他の主力株にも広がった。ただ、先行き不透明感が強いほか、クロス円に比べドル
/円に円高一服感が出ないことから、伸び悩む局面もあった。
東証1部騰落数は値上がり1178銘柄に対し値下がり356銘柄、変わらずが138
銘柄。東証1部の売買代金は1兆5718億円。
24日の米国株式市場は荒い値動きとなり、ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合
500種<.SPX>は続落したものの、一時の安値からは値を戻して引けた。ナスダック総合
指数<.IXIC>は上昇。外為市場では中東・北アフリカの政情不安を受けてリスク回避の円
高基調となっているものの、東京市場は主力株を中心に今週の下落を調整する動きが見ら
れた。
銘柄別ではトヨタ自動車<7203.T>やホンダ<7267.T>など、自動車株が相場をけん引。序
盤の買い一巡後は小動きとなり、1万0400円台後半で推移した。市場では「サウジの
増産観測などで原油価格がやや落ち着いたことを受けて、海外勢から主力株にリカバーの
動きが出た。ただ、中東情勢の先行き不透明感は変わらず、円高懸念もくすぶっているた
め上値は重い」(コスモ証券本店法人営業部次長の中島肇氏)との声が出ていた。
後場に入っても海外勢による戻り売りで上値が抑えられた。外資系証券トレーダーは
「前場は先物に買い戻しが入っていたが、後場に入ってピタリと止まった。先物への新規
買いが入らず、上値が伸びない」と述べた。また、邦銀系の株式トレーダーは「来週以降、
国内勢による持ち合い解消売りが本格化することや円先高観で、向こう2週間程度は株価
は上昇しないのではないか」との見方を示した。
引けにかけては商社や自動車など主力株中心に現物買いが見られ、指数を押し上げた。
海外勢からは好調な国内企業業績を再評価する声が出始めている。市場では「中東情勢の
不透明感が強く売買は細っているが、週末でもあり、売り方から小口の買い戻しが入り、
底堅くなっている。値ごろ感から個人の押し目買いも入っているようだ」(準大手証券ト
レーダー)との声が出ていた。
個別銘柄では、前場、後場を通じて堅調だったトヨタは東証1部の売買代金トップ。
エルピーダメモリ<6665.T>が反発し、後場も上値を切り上げた。同社の坂本幸雄社長は
24日、台北での記者会見で、3月にDRAM価格の引き上げを検討していることを明ら
かにした。2ギガバイトのDRAM価格を現在の2.1ドルから2.3─2.5ドルに
引き上げる可能性があるという。
(ロイターニュース 吉池 威)