欧州市場サマリー（5日）

　 　　 1303GMT 　　　　　 　 2日

ユーロ／ドル 　 1.4594 　　　　　　 1.4569

ドル／円 　 89.840 　　　　　　 89.800

ユーロ／円 　 131.13 　　　　　　130.87

　　　　　　　　　　　　　　5日終値 　 　 前営業日終値

株　ＦＴ１００ 5024.33（＋35.63） 4988.70

　　クセトラＤＡＸ　　　　　5508.85（＋40.95） 5467.90

金　現物午後値決め 1005.50 1003.50

　　　　　　　　　　　　 　先物 　　 現物利回り

３カ月物ユーロ(12月限)　 99.265 (＋0.005)　　0.405(0.387)

独連邦債２年物 1.228(1.217)

独連邦債１０年物(12月限) 122.70 (＋0.03) 3.128(3.130)

独連邦債３０年物 　 3.852(3.865)

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　＜為替＞　ドルがユーロと主要通貨バスケットに対して下落。前週末の７カ国財務相・

中央銀行総裁会議（Ｇ７）を受けて、政策当局者はドルの緩やかな下落を容認していると

の見方が強まった。

　米株先物の上昇を背景に安全資産としてのドル買いも後退し、ドルを圧迫した。

　一方でオーストラリアドルが上昇。リスク許容度の上昇に加え、豪準備銀行（ＲＢＡ、

中央銀行）が今週、利上げに踏み切るとの観測が支援している。

　＜株式＞　ロンドン株式市場は反発。９月の米ＩＳＭ非製造業指数が予想よりも強い内

容となった。鉱山・銀行株が買われ相場を押し上げた。

　米供給管理協会（ＩＳＭ）が発表した９月の非製造業総合指数（ＮＭＩ）は５０．９に

改善し、２００８年８月以来初めて５０を上回った。雇用指数も改善した。

　ＢＧＣパートナーズのストラテジスト、ハワード・ウィールドン氏は「前週２日間にわ

たり大幅に下げたが、極めて悪いニュースがないことが相場を支えた」と述べた。

　景気の動向に左右されやすい鉱山株の上昇が目立った。証券会社からの前向きな発言も

支援した。ＲＢＳは４社の投資判断を「バイ」に引き上げた。

　リオ・ティント、ＢＨＰビリトン、アントファガスタ、ベダン

タ・リソーシスが１．９％―３．７％上昇した。

　銀行株も上昇。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（ＲＢＳ）が４．１

％高。ＨＳＢＣ、バークレイズ、ロイズ・バンキング・グループ

、スタンダード・チャータード（スタンチャート）銀行が０．２―

１．４％値を上げた。

　英デイリー・テレグラフ紙によると、ＲＢＳは不良資産の損失を保証する資産保護スキ

ームをめぐり英財務省と協議を続ける中、４０億ドル規模の株式募集について今週投資家

と詳細をまとめる構え。

　またメール紙は、バークレイズが保険大手スタンダード・ライフの銀行部門買収

に向け、今週にも独占交渉に入る見通しと伝えた。

　ＲＳＡインシュアランスが４．３％高。週末の報道で、株主割当増資計画を撤

回したと報じられた。

　原油価格の下落を背景にエネルギー株は軟調。ロイヤル・ダッチ・シェルが

０．２％下落した。ＢＰ、タロー・オイルがほぼ変わらず。

　欧州株式市場は反発。予想を上回る米欧の指標が銀行株を押し上げた。ノルウェー

の通信会社テレノールとロシアのアルファグループによる部門統合のニュースを

手がかりに、通信株も買われた。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は７．６５ポイント（０．７９％）高

の９７１．２１。４営業日ぶりの反発となった。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は３０．１８ポイント（１．０９％）高

の２７９０．７８。

　９月の米ＩＳＭ非製造業総合指数（ＮＭＩ）は５０．９に改善し、２００８年８月以来

初めて５０を上回った。０８年５月につけた５１．２以来の高水準となった。 エコノミ

スト予想の中間値は５０．０だった。

　９月のユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は、景気判断の分か

れ目となる５０を１年４カ月ぶりに上回った。ただ、雇用指数は悪化した。

　銀行株ではバークレイズ、ＨＳＢＣ、ＢＮＰパリバ、ドイ

ツ銀行が０．５─１．７％高。

　ただ、市場のセンチメントは引き続き比較的弱く、今週発表が始まる米企業の第３・四

半期決算が市場の方向を決定するとみられる。

　ポストバンクの株式市場ストラテジスト、ハインツゲルド・ゾンネンシャイン氏は「投

資家は、企業が示す来年の見通しを見極めようとしている。これは失望させる内容になる

ことが予想され、相場は一進一退の状況となるだろう」と述べた。

　鉱山株も高い。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（ＲＢＳ）は金属相場の見通

しを引き上げ、ソブリン・ウエルス・ファンドが鉱山セクターに関心を示す可能性がある

と指摘した。

　ＢＨＰビリトン、アングロ・アメリカン、アントファガスタ、

リオ・ティント、エクストラータ、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシ

ズは２─４．７％高。

　テレノールは１４．６％高。同社とロシアの主要提携先アルファ・グループは、ロシア

とウクライナでの事業を統合して携帯電話会社を設立することで合意した。新会社は米ニ

ューヨーク証券取引所に上場する見通し。

　同ニュースを受け、同セクターのテリアソネラ、モビスター、ボ

ーダフォン、テレフォニカは０．９─３．５％高となった。

　＜ユーロ圏債券＞　横ばい。欧州株高となるなか低リスク資産への選好が低下、独連邦

債券１０年物利回りは前週末につけた約半年ぶり低水準から上昇する場面もみられた。

　高利回りユーロ圏債券が独連邦債をアウトパフォーム。アイルランドは国民投票でリス

ボン条約の批准を決め、ギリシャ総選挙は中道左派の野党、全ギリシャ社会主義運動（Ｐ

ＡＳＯＫ）が勝利するなか、アイルランドとギリシャのスプレッドがタイト化した。

　こうしたなか、金利は当面低水準を維持する可能性が高いことを示唆する発言が中銀当

局者から相次ぎ、独連邦債の下げは限定的となった。

　ＲＩＡ（エディンバラ）のストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏は「ＥＣＢ理

事会や米国債入札を控えていることに加え、株価が安定した動きをみせていることから、

債券は足元様子見の展開だ」と述べた。

　１５５０ＧＭＴ時点で、独連邦債先物１２月限は横ばいの１２２．６７。

　独連邦債１０年物利回りも３．１３％でほぼ横ばい。

　独連邦債２年物利回りもほぼ変わらずの１．２２８％。

　　　　　 　　　　　 　 ［東京　６日　ロイター］