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欧州市場サマリー(15日)

発行済 2009-10-16 04:00
EUR/JPY
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BP
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     1227GMT         14日

ユーロ/ドル   1.4885       1.4924

ドル/円   90.19       89.42

ユーロ/円   134.23       133.46

              15日終値     前営業日終値

株 FT100 5222.95(‐33.15) 5256.10

  クセトラDAX     5830.77(‐23.37)  5854.14

金 現物午後値決め 1053.5   1059.50  

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  99.150 (‐0.015)  0.416(0.430)

独連邦債2年物 1.429(1.358)

独連邦債10年物(12月限) 121.22 (‐0.78) 3.308(3.233)

独連邦債30年物   4.049(3.984)

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 <為替> 金融機関の決算がさらに発表されるなか、ドルが14カ月ぶり安値圏から値

を戻した。ただ、米金利は引き続き低水準にとどまるとの見方が上値を抑えた。

 <株式> ロンドン株式市場は反落。米金融機関の決算が一部の予想を下回ったことで

銀行株が売られた。金属価格の下落を受け鉱山株も連れ安となった。

 一方、小売り大手セインズベリーは逆行高となり10.1%急伸。トレーダー

によると、カタールの政府系ファンドが同社の買収に関心を示しているとの観測が背景と

なった。

 米ゴールドマン・サックスとシティグループの第3・四半期決算はいずれ

もアナリスト予想を上回ったものの、前日発表されたJPモルガン・チェース

好決算と比較され、失望感につながった。

 バークレイズ、HSBC、スタンダード・チャータード(スタンチャ

ート)、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)、ロイズ・

バンキング・グループは0.4─2.1%安。

 シティ・インデックスの市場ストラテジスト、ジョシュア・レイモンド氏は「相場は決

算の動向に左右されている。JPモルガンの業績があまりにも良かったため、ゴールドマ

ンやシティの決算の評価を落とすことにつながっている可能性がある」と指摘した。

 金属価格が下落するなか、鉱山株には利食い売りが出た。リオ・ティント、ロ

ンミン、アングロ・アメリカン、フレスニロは0.7─4.1%

値下がりした。

 なかでもアングロ・アメリカンは、競合エクストラータが正式な買収提案はし

ないと述べたことに圧迫され、4.1%安となった。

 エネルギー株も安い。石油価格は上昇したものの、利益を確定する動きが見られた。B

Gグループ、ロイヤル・ダッチ・シェル、BP、ケアン・エナジー

、タロー・オイルは0.6─2.4%下落した。

 セインズベリーの急伸を受け、同業のテスコは1.7%、WMモリソ

は1.8%、それぞれ値上がりした。

 欧州株式市場は小幅続伸。小売セクターでのM&A(企業の合併・買収)観測が支

援したものの、予想外の赤字決算を発表したフィンランドの携帯電話メーカー、ノキア

などが売られ、相場は伸び悩んだ。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.02ポイント(0.10%)高

の1017.26。値動きの荒い展開となり、一時、前年10月7日以来の高値となる

1024.34をつけた。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は11.73ポイント(0.40%)安

の2939.09。

 小売株は高い。セインズベリーは10%急伸。カタールの政府系ファンドが同

社買収を狙っているとの観測が再燃していることが支援した。

 セインズベリーの買収をめぐる観測は英小売セクターを押し上げ、競合のテスコ

は1.7%高、WMモリソンは1.8%高、キングフィッシャー

は2.1%高となった。

 銀行株はまちまち。HSBCが2.1%下落する一方、ドイツ銀行

は0.7%高。

 米ゴールドマン・サックスとシティグループ の決算は、前日発表されたJ

Pモルガン・チェースの好決算と比較して見劣りする内容となった。

 シティの第3・四半期決算は、クレジット損失が80億ドルとなったことが響き、 株

主に帰属する純損失が32億ドル(1株当たり0.27ドル)となった。 

 ゴールドマンの第3・四半期決算は予想を上回る大幅増益となったが、主に利益を押し

上げたのが持続性が疑われるトレーディング収入だったため、失望感から株が売られた。

 カジャ・マドリード・ボルサの戦略主任ビクター・ペイロ・ペレス氏は、シティの大幅

なクレジット損失は米経済の健全性をめぐる懸念を再燃させると指摘。「とりわけ銀行の

さえない決算は、他のセクターに買いをシフトさせる可能性がある。金融株は景気回復を

織り込み、株価が頭打ちとなった可能性がある。半面、ソフトウェアなど他のセクターに

は上昇余地がある」と述べた。

 ノキアは11%下落。第3・四半期(7―9月)決算は、ネットワーク部門の大幅な償

却が響き、予想外の赤字となった。

 ノキアの下げはハイテク株全体を圧迫。アルカテル・ルーセント、インフィ

ニオン、アトスオリジンなどが値下がりした。

 <ユーロ圏債券> 下落。今週実施された大規模入札による圧迫感が広がるなか、予想

以上に好ましい内容の米経済指標の発表が続き、債券需要が後退した。

 この日の米経済指標は新規失業保険申請件数が前週から予想外に減少し9カ月ぶり低水

準となったほか、10月のニューヨーク州製造業業況指数が予想を大きく上回り5年ぶり

高水準となった。

 ただ、10月の米フィラデルフィア業況指数は低下し予想を下回ったことから、米国債

は一時下げ幅を縮小。欧州市場がフランスとスペインの入札を消化するなか、米債券がユ

ーロ圏債券をアウトパフォームし、米10年債と独連邦債10年物の利回り格差が前日終

盤時点の16ベーシスポイント(bp)から14bp程度に縮小した。

 独連邦債先物12月限は57ティック安の121.43。時間外取引で9月

25日以来の安値となる121.13をつけた。

 独連邦債10年物利回りは3週間ぶりに3.30%を超えた。1529

GMT時点で前日比6.4bp上昇の3.306%となった。

 利回りは全般的に上昇。独連邦債2年物は4.6bp上昇し1.401%と

なった。一時7週間ぶり高水準となる1.412%をつけた。

 このような利回りの動きを背景に、2・10年債の利回り格差は2bp程度拡大し

191bpとなった。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は一時12カ月ぶり高値に上昇したも

のの、米ゴールドマン・サックスとシティグループの発表した決算が一部投資家の不安を

誘ったことを受けて押し戻され、前日比0.1%の小幅高で引けた。

 この日のフランスとスペインによる総額約135億ユーロの入札を含め、ユーロ圏政府

債に対する需要は、欧州中央銀行(ECB)による潤沢な流動性供給や今後も当面低金利

が続くとの観測を背景に底堅い。

 フランス国債10年物と独連邦債の利回り格差は35bpで前日からほぼ

変わらず。スペイン国債10年物と独連邦債の利回り格差は若干縮小し60

bp程度となった。

              [東京 16日 ロイター]

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