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欧州市場サマリー(22日)

発行済 2009-10-23 04:48
EUR/JPY
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BP
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     1317GMT        21日

ユーロ/ドル   1.5003       1.5008

ドル/円   91.400       90.990

ユーロ/円   137.16 136.55

              22日終値     前営業日終値

株 FT100 5207.36(‐50.49) 5257.85

  クセトラDAX     5762.93(‐70.56) 5833.49

金 現物午後値決め 1053.00 1053.75

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  99.195 (+0.025)  0.418(0.422)

独連邦債2年物 1.386(1.414)

独連邦債10年物(12月限) 121.24 (+0.08) 3.306(3.321)

独連邦債30年物   4.056(4.084)

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 <為替> ドルが対ユーロで上昇。失望を誘う企業決算を受け、高利回り通貨・資産へ

の需要が後退した。

 <株式> ロンドン株式市場は反落。銀行株が売られたほか軟調な原油・金属相場がエ

ネルギー・鉱山株を圧迫した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は5166.46まで下落した後、値を戻したもの

の、5200付近でもみ合った。

 GFTグローバルの市場ストラテジスト、デビッド・モリソン氏は「すべての株式市場

は勢いを失っているようだ」とし「米企業の決算シーズンやこれまで発表された経済指標

はそれほど市場の押し上げ材料になっていない」と述べた。

 エネルギー株が軟調。米原油先物はドル高を背景に利益確定の売りが見られ、1

バレル=81ドルを下回った。BP、ロイヤル・ダッチ・シェル、BGグ

ループが1.4―1.5%下落した。

 中国国家統計局が22日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)伸び率が、前年

同期比8.9%と、強い内容ながらもサプライズがなかったことや、軟調な金属価格が鉱

山株を圧迫した。

 アントファガスタ、フレスニロ、カザキミス、ランドゴール

ド・リソーシズは1.8―3.8%値を下げた。

 銀行株も弱い。米有力アナリストが米ウェルズ・ファーゴの投資判断を「セル」

に引き下げたことを背景に米銀行株が前日軟調だったことが尾を引いたほか、英金融規

制当局がこの日、一連の金融改革案を発表した。

 HSBCは1.8%安。バークレイズ、ロイヤル・バンク・オブ・ス

コットランド(RBS)、スタンダード・チャータードが0.7―

1.6%値を下げた。

 ロイズ・バンキング・グループが3.6%の逆行高。フィナンシャル・タイム

ズ紙によると、ロイズは株主割当発行を予定しており、週内に政府と規制当局の承認を得

られれば来週にも実施する見通し。

 通信株では携帯電話ボーダフォンが3.4%高。米通信大手AT&Tの第

3・四半期利益が予想を上回ったことが好材料視されたほか、トレーダーからはロングオ

ンリーの大きな買いが同社株を押し上げたとの声が聞かれた。

 BTグループは1.5%高となった。

 欧州株式市場は反落。銀行・石油株を中心に売りが膨らんだ。さえない決算が嫌気され、

スウェーデンの通信機器大手エリクソンも安い。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は11.16ポイント(1.09%)

安の1014.72。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は34.64ポイント(1.18%)安

の2902.19。

 ブルーイン・ドルフィンのストラテジスト、マイク・レノフ氏は「利益を確定しようと

すれば良い時期にあり、そうなれば相場は値固め局面を迎える」と述べた。

 銀行株の下げが目立ち、クレディ・スイスは3.5%安。第3・四半期の純

利益は予想を上回った。ただ、アナリストは投資銀行部門の収入が前四半期から16%減

となったことや、プライベート・バンキング部門の税引き前の減益や利益率の低下に注目

した。

 HSBC、サンタンデール、BNPパリバは1.1─2%

安。

 原油価格が1.1%下落するなか、BGグループ、BP、ロイヤル

・ダッチ・シェル、トタルは0.8─1.5%安。

 エリクソンは6.2%安。第3・四半期決算は売上高が減少し、実質営業利益が市場予

想を下回った。

 <ユーロ圏債券> 上昇。フィッチ・レーティングスが2004年12月以来初めてギ

リシャのソブリン格付けを引き下げたことを受け、安全資産とされる独連邦債への資金シ

フトが見られた。

 ただ、ギリシャ国債は大幅下落とはならなかった。10年物のギリシャ国債

と独連邦債との利回り格差は、格下げのニュースが伝わる前の131ベーシ

スポイント(bp)から133bpへ小幅拡大したのみだった。ロイターのチャートによ

ると、それより前に一時135bpをつけていた。

 モニュメント証券の債券アナリスト、マーク・オズワルド氏は「今回の格下げは失望さ

せるものかもしれないが、まったくの驚きではない」と指摘。欧州中央銀行(ECB)が

ユーロ圏のクレジット市場に流動性を引き続き供給する中、ギリシャ国債の利回り格差は

これ以上大幅に拡大しないとの見方を示した。その上で「格下げについて警戒すべきこと

は、フィッチがギリシャのソブリン格付けのアウトルックを安定的ではなくネガティブに

とどめたことだ。一段の格下げリスクがあることを意味する」と付け加えた。

 1635GMT時点で、独連邦債先物12月限は8ティック高の121.24。

 独連邦債10年物利回りは0.5ベーシスポイント(bp)低下し

3.305%。同2年物利回りは0.7bp低下し1.379%。

 2・10年債の利回り格差は193bpとなった。

 独連邦債は横ばいからしっかりで推移していた。スウェーデン中央銀行が政策金利を過

去最低の0.25%に据え置くとともに、2010年秋まで現行の低金利水準を維持する

との見通しを示したことを手掛かりに地合いが強まった。

 英小売売上高が2カ月連続で前月比変わらずとなったことも支援材料となった。

 ただ、市場の焦点は依然、中銀の次の動きや来週の米国債入札に当てられている。

 コメルツ銀行の金利ストラテジスト、デービッド・シュナウツ氏は「これらが引き続き

国債を圧迫している。経済環境の全般的な改善もあり、利回りは今後も上昇圧力にさらさ

れる」と指摘した。

               [東京 23日 ロイター]

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