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欧州市場サマリー(17日)

発行済 2009-06-18 04:32
EUR/JPY
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BP
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    1345GMT 16日

ユーロ/ドル 1.3878 1.3835

ドル/円  95.860 96.370

ユーロ/円 133.04 133.33

              17日終値     前営業日終値

株 FT100 4278.46(‐50.11) 4328.57

  クセトラDAX     4799.98(‐90.74) 4890.72

金 現物午後値決め 930.50 934.00   

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  98.840 (+0.020)  0.740(0.768)

独連邦債2年物 1.531(1.629)

独連邦債10年物(9月限) 119.79 (+0.41) 3.478(3.519)

独連邦債30年物   4.295(4.293)

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 <為替> ドルが対ユーロ・円で下落。5月米消費者物価指数(CPI)の総合指数が

予想よりも小幅な伸びにとどまったことから世界経済回復への期待が高まり、安全資産と

してのドル需要が後退した。

 <株式> ロンドン株式市場は下落。世界経済の迅速な回復に対する自信が揺らいだほ

か、原材料価格の下落を背景に商品(コモディティ)株が軟調だった。一方、医薬品・通

信株が上昇し相場を下支えた。

 レッドメイン・ベントレー(リーズ)のポートフォリオ戦略部門主任ティム・ホワイト

ヘッド氏は「大事なのは、米英両国における基本的な経済状況について明確さが完全に欠

けていることだ」と指摘。「経済が底打ちした考えるのも良いが、まだそこまで至ってな

い。持続可能な相場の上昇を裏付ける証拠はない」と述べた。

 その上で、多くのファンドマネジャーが休暇から戻ってくる8月以降まではレンジ取引

が続くとの見方を示した。

 鉱山株が下落し相場を押し下げた。アントファガスタ、ロンミン、エ

クストラータ、リオ・ティント、カザキミス、ベダンタ・リソー

シズ、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズが6.5―10.2%下

落した。

 軟調な米原油先物が石油株を圧迫した。BP、ロイヤル・ダッチ・シェル

、ガスのBGグループ、ケアン・エナジーが0.8―3.6%安

だった。

 大手スーパーのセインズベリーが5.7%安と大きく下落。業務拡大に向け約

4億3200万ポンド(7億0300万ドル)の増資を行なった。また第1・四半期の売

上高が予想レンジの上限だったと発表した。

 銀行株も売られた。バークレイズ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド

、ロイズ・バンキング・グループが2.5―3.2%下落した。一方

HSBCは0.7%上昇した。

 ディフェンシブ銘柄の医薬品株は堅調。シャイアが1.6%上昇した。アスト

ラゼネカは2.5%、グラクソ・スミスクラインは0.7%それぞれ上昇

した。

 通信大手BTグループは3%高。ボーダフォンも3.7%上昇した。

 欧州株式市場は4営業日続落。景気回復に対する懐疑的な見方が商品株を圧迫した。

米金融セクターの健全性をめぐる懸念が再燃し、銀行株も安い。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は16.65ポイント(1.93%)

安の845.76。終値ベースでは5月15日以来の安値。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は42.26ポイント(1.74%)安

の2383.71。

 コメルツ銀行の首席ストラテジスト、ハンスヨーゲン・デルプ氏は「ここ数日軟調とな

っているが、極端な売りは出ていない」と指摘。「持続的な上昇を始めるのに必要な勢い

は表れていない」と述べた。

 スタンダード&プアーズ(S&P)は米銀22行の投資評価を引き下げ、見通しを修正

した。

 銀行株の下げが目立ち、アライド・アイリッシュ・バンクスは17%安、デク

シアは6.8%安、ドイツ銀行とクレディ・スイスはとも

に4%安、UBSは3.9%安。

 世界の景気回復に対する疑問を背景に金属需要をめぐる懸念が再燃し、銅相場

約2週間ぶりの安値をつけた。

 鉱山株は軒並み下落し、エクストラータは10.2%安、リオ・ティント

は7.8%安、アングロ・アメリカンは6.3%安、BHPビリトン

は3.9%安。

 鉄鋼最大手アルセロールミタルは6.4%安。終値としては3週間ぶり安値。

 原油価格下落はエネルギー株を圧迫。レプソルは3.2%安、BP

2.4%安、トタルは2.2%安。

 イングランド銀行(英中央銀行)がこの日公表した6月3─4日の金融政策委員会議事

録によると、過去1カ月に信頼感の改善で経済成長を加速させる可能性のある材料が出て

いたが、金融政策委員は中期的な見通しを5月時点から変更しないことで合意した。

 米宅配大手フェデックスが同日発表した2009年度第4・四半期(5月31

日終了)決算は四半期として最大の赤字を計上したほか、今四半期の1株利益見通しが市

場予想を下回った。また、景気後退の最悪期は脱したようだとの見解を示した上で、向こ

う2四半期が「極度に厳しい」内容になると予想した。

 <ユーロ圏債券> 上昇し、指標債利回りがほぼ1カ月ぶりに3.5%を割り込んだ。

世界経済の速やかな回復を疑問視する見方が、安全資産とされる債券の需要を押し上げた。

 需給懸念の低下も債券相場の地合い回復に寄与した。

 堅調な相場を背景に、ドイツによる55億8000万ユーロの2年債入札には堅調な需

要が入り、短期債がアウトパフォームする要因となった。

 1516GMT時点で、独連邦債先物9月限は49ティック高の119.87。

一時120.00をつけた。

 独連邦債10年物利回りは3.481%。一時ほぼ4カ月ぶり低水準とな

る3.469%をつけた。同2年債利回りは1.531%。前日終盤時点では

1.593%だった。このような動きを背景に、2・10年物のイールドカーブは6.5

ベーシスポイント(bp)拡大し、195bpとなった。

 10年物利回りは心理的に重要とされる3.5%水準を下抜けたことから、次の目標水

準である3.4%付近まで低下する可能性がある。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>が4週間ぶり低水準となったほか、

S&P500<.SPX>が6月1日以降で初めて200日移動平均を割り込み、株価は今後の

一段安を示唆する動きとなった。

 米鉱工業生産をはじめとする最近の弱い経済指標に加え、フェデックスが17

日、赤字決算と市場予想を下回る今期見通しを発表し、市場では速やかな景気回復見通し

に対する懐疑的な見方が広がっている。

 スペインとフランス国債が独連邦債をアンダーパフォーム。ロイター・データで、スペ

イン国債10年物と独連邦債10年物の利回り格差は一時、84bpに拡大した。

 フランス国債10年物と独連邦債10年物の利回り格差も前日終盤時点の35bpから

37bp程度に拡大した。

              [東京 18日 ロイター]

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