*7日に配信した記事です。
1350GMT 5日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
6日終値 前営業日終値
株 FT100 5142.72(+17.08) 5125.64
クセトラDAX 5488.25(+ 7.33) 5480.92
金 現物午後値決め 1096.75 1089.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 99.280 (+0.025) 0.406(0.400)
独連邦債2年物 1.296(1.319)
独連邦債10年物(12月限) 120.78 (‐0.23) 3.377(3.345)
独連邦債30年物 4.143(4.108)
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<為替> ドルと円が上昇。10月雇用統計が投資家の失望を誘い、両通貨に逃避的な
買いが入ったという。非農業部門雇用者数は19万人減、失業率は10.2%で26年半
ぶりの水準に悪化した。
<株式> ロンドン株式市場は3日続伸。さえない米雇用統計を受けていったん下落し
たものの、売られ過ぎたの見方から買い戻された。銀行・鉱山株が上げを主導した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は週間ベースでは2%上昇し、1カ月ぶり好成績と
なった。
10月の米雇用統計は失業率が10.2%と26年半ぶりの水準に上昇したほか、非農
業部門雇用者数は19万人減少した。
CMCマーケッツの株式部門主任ジミー・イエーツ氏は「(雇用統計を受けた)当初の
売りは行き過ぎだった。トレーダーの大部分は2けた台の失業率を織り込み済みで、失業
率が10%を割り込んでいた場合は相場は上昇していただろう」と述べた。
また出来高が少なく薄商いだったことについて「欧米市場はレンジ取引となっており、
下値支持線が試されたものの持ちこたえた。(相場の)変動がいくらかあるが、依然とし
て様子見となっている資金が多い」との見方を示した。
銀行株が買われた。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
5.3%高。この日発表した第3・四半期決算で損失を半分超削減し、不良債権処理に絡
む減損損失が安定化の兆しを示しているとした。
ロイズ・バンキング・グループ
「ホールド」から「バイ」に、目標株価を37ペンスから104ペンスにそれぞれ引き上
げた。
バークレイズ
ード・チャータード
た。
金価格
に買いが入った。
アントファガスタ
上げた。リオ・ティント
前日上昇していた石油株は軟調だった。米雇用統計を受けた需要懸念から原油価格が下
落したことも圧迫要因となった。
BP
1.6%値を下げた。
欧州株式市場はは3日続伸。10月米雇用統計の内容が消化されるなか、当初考えられ
たほど悪い内容ではないとの見方が広がった。銀行株が上昇を主導した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.00ポイント(0.20%)高
の992.53。値動きの荒い展開となる中、最大995.78に上昇し、979.69
に下落する場面もあった。
週足では1.7%上昇した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は0.81ポイント(0.03%)高の
2794.25。
10月の米雇用統計発表後、株価は下落。非農業部門雇用者数は19万人減と市場予想
以上に減少。失業率も10.2%と予想以上に悪化し、26年半ぶりの水準に達した。
ただ、8・9月分の数字が上方修正されたことを受け、労働市場は改善してきていると
の見方が広がった。
BGCパートナーズのストラテジスト、ハワード・ウィールドン氏は「米雇用統計をめ
ぐり一部混乱が広がったが、市場の焦点は8・9月の上方修正に移った」と述べた。
銀行株がこの日の上昇分の大半を示した。ロイヤル・バンク・スコットランド
(RBS)
赤字が前四半期の半分以下に減少した。
HSBC
ズ
一時下落していた鉱山株も上げに転じた。アングロ・アメリカン
ガスタ
半面、原油価格が3%下落するなか、エネルギー株に売りが出た。BGグループ
BP
%安。
<ユーロ圏債券> 長期債が小幅下落。予想以上に悪化した米雇用統計を受けて下落し
ていた株価が持ち直しに転じたことが重しとなった。
10月の米雇用統計は、失業率が10.2%と26年半ぶりに2ケタ台に突入したほか、
非農業部門雇用者数が19万人減となり、市場予想の17万5000人減を上回って減少
した。
投資家の間では、米経済回復の強さに対し一定の懐疑的な見方が広がったものの、非農
業部門雇用者数の減少は前月から一段と鈍化したことで、安心感につながったという。
1635GMT時点で、独連邦債先物12月限
米雇用統計の発表直後、121.36の高値をつけた。
雇用統計を受けて下落していた株価がプラス圏に戻すなか、独連邦債は高値から押し戻
された。独連邦債2年物
1.277%。同10年物
2年債が10年債をアウトパフォームし、利回り格差は209bpに拡大した。前日の
清算値では203bpだった。
景気回復を反映し、ユーロ圏の一部高利回り国債と独連邦債との利回り格差が縮小した。
イタリアの固定利付債(BTP)10年物と独連邦債10年物の利回り格差は62.8
bpに縮小し、リーマン・ブラザーズが破たんする前の2008年9月初め以来の水準と
なった。
アイルランド国債10年物と独連邦債10年物の利回り格差も縮小。139bp近辺と、
リーマン破たん前の水準に迫った。
[東京 7日 ロイター]